不登校息子 ボクシング辞めたい③ | 私らしく生きる

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ボクシング辞めたいって思っていいんだ。

ボクシング辞めれるんだって思った息子。

安心した息子。

 

 

次は辞めることを会長にどう伝えようかと悩み始めました。

息子は友人に相談しました。

 

 

友人から、他に何かやりたいこととか夢とか無いのか聞かれたようでした。

それをしたいから辞めたいって伝えたら、わかってくれるんじゃないかとアドバイスを受けたみたいでした。

「『帰れ』って会長に言われてすぐに辞めるよりも、区切りの良いところで、来月とかに辞めた方がいいんじゃない?」とも言われたみたいでした。

 

 

友人にも辞めたい気持ちを否定されることなく、

どうやったらスムーズに辞めることが出来るかを

相談に乗ってもらって、

息子は友人の言葉に納得したようでした。

 

 

「お母さん、試合は出ようかぁって思ってる」

辞めたい気持ちを吐き出して、自分で自分の気持ちを感じ切って、

周りのみんなにも否定されずに、受け入れてもらったら、

新たな気持ちが出てきた様でした。

 

 

試合には出ようと決めて、髪を切りに行った帰り、

「ボクシング辞めるのかぁと思うと、ちょっと寂しくなるなぁ。

 先輩いいんだよなぁ。優しいんだよなぁ。」

そんな話しをし始めました。

 

 

「そうなんだね。ボクシング会長に怒られたり、

 自分が怒られたら先輩の責任になったり、

 そういう所はストレスですごく嫌だけど、

 先輩はやさしくて良かったんだね。

 まぁ物事には良い面と悪い面と両方あるから、

 どっちかだけっていうのは難しいかもね。

 嫌だなぁと思うところが増えたら辞めたくなるし、

 いいなぁと思うところが沢山有ったら続けたくなるし。

 ゆっくり考えてもいいかもね。

 会長は嫌かもしれないけど、

 そういう嫌な事をしてくれるおかげで、

 自分の能力は1人でやるよりも伸びている所はあると思うから、

 それをどう捉えるかは息子次第だと思うよ。」

 

そんな話しをしてその日は終わりました。

 

 

次の日、息子は練習に向かいました。

帰ってきて、

 

息「俺やっぱりボクシング続けるわ。

  練習は嫌だけど、先輩優しいから。」

私「そうなんだね。嫌だけど、続けるんだね。

  先輩と何かあったの?」

息「友人が俺が辞めること先輩に伝えてて、

  そしたら今日の練習で先輩が声かけてくれて、

  辞めない方がいいよって言ってて。

  学校もあんまり行ってなくって、ボクシングも辞めたら

  おまえ何するんだって言われて。

  先輩も辞めたいって思ってるって言ってて、

  辞めるんだったら一緒に辞めようぜって言ってくれて。

  だからもうちょっと続けよっかなぁって思って」

 

なんかニコニコしています。

 

 

ボクシング辞めたい騒動の一連のなかで、

息子は自分が何を感じているか、

感じていること吐き出せて、

「辛くて辞めたい」って思っている事吐き出せて、

そして親にその気持ちを認めてもらえて、

そう思ってもいいんだって自分の気持ちを肯定出来て。

そうしたら安心できて。

安心できたら、友達につたえることが出来て。

友達もその気持ちを否定することなく、

どうしたら嫌な思いをせずに辞められるか考えてくれて。

アドバイスくれて。

息子はそのアドバイスを受け入れて、

しばらく続けようと思って。

そしたら先輩から声かけてもらって。

スイスイやっている先輩でも同じ思いを持っているんだって

いうことが嬉しかったり、

声をかけてもらえたことが嬉しかったり、

一緒に辞めようぜって言ってくれたことが嬉しかったり。

仲間に「辛い、辞めたい」って思う事を否定せずに

共感してもらえたことが、本人の自己信頼に繋がっていて、

だからこの仲間と一緒にいたいって思って

続けようと思ったんだなってわかりました。

 

 

息子は今、自分で自分の進む道を選択しています。

これからどんなことが起こるかわかりませんが、

こうやって自分と向き合い、

仲間に支えてもらいながら、

どの道が自分の行きたい道なのかを選んでいます。

こうやって人は自分の道を自分で選びながら進んで行くんだ

と思います。

 

 

親が引いたレールの上を進むことは、

親にとっては安心な道に見えるけど、それは親から見た目線。

子供にとって必要な道は子供が知っています。

子供が自分の道を選べる様な環境を作れることこそが、

親の役目なんだろうなぁと思っています。

 

 

息子、よくやってるよ!!

そして私も、よくやってるよ!!