あしたを、夢という名の色に。 -3ページ目

透明の手紙。

 

 

 


満月と中秋の名月が一日違いでやってきた、

のも、もう過ぎたよ。

どこの広葉樹も茶色く色付いて、落ち葉になっていくよ。

ねえ、

もう何回過ぎちゃったのかな。

ねえ、

あと何回過ぎていくのかな。

何も答えてくれないけれど、でも、いつもあの肩越し。

向こうの面影を、どんな景色の中ででも見つめている。










コスモスが咲いてるのも、後で気が付いて、

だって、暑くなかった?

ついこの間まで、半袖着てたじゃん。

半袖の中を通り抜ける風が好きで、

袖ぐりの広いシャツが好きで、

それが似合う腕が好きで、

そうして、あの肩越し、見つめて、

ねえ、好きじゃん?てね、誤魔化していたよ。










出せないのに、何度も書いて、そうして消せなくて、

こうして、何度書いてしまうのかな。

消せないまま、こうして時間を過ごして、

月は満ちては欠けて、でも満ちて、

季節も過ぎてはまた戻ってくる。

あの時間も少し欠けたままでもいいから、戻ってくるといいのに。










寒いのが、好きになった。

子供の頃は大キライだったのに。

寒くて、凍えそうに辛い夜も好きになった。

辛くて、泣いてしまう夜も好きになった。

ねえ、

なぜ好きになったんだろう。

ねえ、

季節もいつか終わるのかな。

いつか、書かなくなるのかな。

面影に寄せて、

月に宛てて、

願う、手紙。














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