郷土(きょうど) | 二文字熟語

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漢字の中には、その文字を超越した深い意味思いが込められていることが多くあります。日頃何気なく読んでいる数々の言葉の中に、脈々と流れている日本精神を読みとろうと努めてみませんか。とても、興味深い事実に気がつくはずです。

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 今日は、郷土(きょうど)という言葉です。

 私が尊敬する人物の一人に、旭化成の元会長で、経済団体の日本商工会議所の会頭であった故山口信夫氏がいます。仕事を通じて僅かばかりの接点がありましたが、山口氏はとにかく大柄で、身長は180センチ以上はあったと思います。氏からは、その身体の大きさまでを人物の大きさに置き換えてしまうようなオーラを感じていました。氏は当時、先の戦争で徴兵されたときの、郷土(きょうど)に残した親戚や家族との別れの話を通じて、郷土愛の大切さを説いていたことを思い出します。

 さて、郷土(きょうど)ですが、郷(きょう)とは、田舎や故郷の事です。土(ど)は、草木が根をおろして生育するところ、人が住み着いているところetc.の意味があります。すなわち、郷土(きょうど)とは、自分の生まれ故郷の事ですね。

お盆12/31
 私にも郷土(きょうど)はありますが、今では、盆暮れの墓参りで帰郷する程度です。親戚の多くはその地で、それぞれのステージで活動しているので、物理的な距離もさることながら、心理的な距離感もあり、縁遠くなりつつあります。なんとなく寂しさを感ずるのも否めませんね。