窓辺(まどべ) | 二文字熟語

二文字熟語

漢字の中には、その文字を超越した深い意味思いが込められていることが多くあります。日頃何気なく読んでいる数々の言葉の中に、脈々と流れている日本精神を読みとろうと努めてみませんか。とても、興味深い事実に気がつくはずです。

窓サランヘ
 今日は、窓辺(まどべ)という言葉です。

 私の母が趣味としていたのは俳句です。以前、母がつくった夏の一首。“山百合の今年も香る窓辺かな”、ちょうど今頃の季節の句でしょうか。我が家でも、窓辺から、花をつけた山百合が見えています。昨晩の雨のお陰か、今朝からずっと涼しく、山百合からも秋の予感。

 さて、窓辺(まどべ)ですが、窓(まど)は、建物の窓の意味のほか、例えで“心の窓”等と使うこともあります。外と内をつなぐモノ。次に、辺(べ)は、ほとり、あたり、近くetc.の意味となります。すなわち、窓辺(まどべ)とは、内と外の境界あたりとなるのでしょう。

窓花
 冒頭紹介させていただいた俳句では、窓辺から見える山百合が、今年も花の香りを漂わせながら咲いている。そんな喜びが伝わってきます。