創出(そうしゅつ) | 二文字熟語

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漢字の中には、その文字を超越した深い意味思いが込められていることが多くあります。日頃何気なく読んでいる数々の言葉の中に、脈々と流れている日本精神を読みとろうと努めてみませんか。とても、興味深い事実に気がつくはずです。

創キラキラン

 今日は、創出(そうしゅつ)という言葉です。


 わが国の政策課題の一つは、“地方創生”です。私がネット上で接点を持たせて頂いている樋渡啓介氏(佐賀県の前武雄市長、現在は、ご自分で設立した(株)樋渡社中の代表)の事を少しお話させていただきます。私がある程度承知している同氏のことは、武雄市長時代の事が殆どで、その後、佐賀県知事選で落選したのちは、その再生力とでもいうのでしょうか、逞しく新しい道を切り開いていらっしゃるようです。その武雄市。樋渡市長時代にチャレンジした、市民病院改革、タブレットを使った教育改革、更には、いろいろ話題になっていますが武雄市の新しいコンセプトの図書館改革。武雄の物産や観光資源を、ネットを通じて本格的には発信等、すべからく既存の価値観にとらわれない取り組みだと私は感じています。その結果が、2016年の住みたい田舎ベストランキング3位に武雄市を押し上げました。http://prtimes.jp/main/html/rd/p/000000273.000005069.html

既存の利権、既存の価値観を一度打ちこわし、新たな街づくりに取り組んだ同氏には、敬服します。並外れた創造力が無ければ実現できなかったでしょう。創造力が生み出すもの・・創出(そうしゅつ)。日本が抱える大命題の地方創生のために欠かせないものでしょう。


 さて、創出(そうしゅつ)ですが、創(そう)は、キズが出来る、物事を始める、初めて造るetc.の意味があります。また、出(しゅつ)には、ある範囲から外に動く、現れる、生ずるetc.の意味があります。創出(そうしゅつ)とは、自分自身が傷だらけになりながらも、今迄なかった新らしいものを創造させる、未来への希望の光になる何かだと感じます。


キャプテンy’s

 個人、組織、地域、国家、そして世界。未来に光を求めようとするのなら、既存の利権、既存の価値観、既存の勢力図などにとらわれない、強いリーダーの出現が必要となり、そのリーダーの下に、皆が結集することで、新たなものが誕生してくる。創出(そうしゅつ)こそ、未来への光ですね。ただ、樋渡氏も例にもれず、人には誰でも、与えられた使命があります。その使命を全うしたとき、そこでの役割を終え、新天地で別の役割を果たすことが天命ともいえるかも知れません。私達も、私達の使命、天命を意識して、自分のステージで、その役割を全うしていきたいものです。