感性(かんせい) | 二文字熟語

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漢字の中には、その文字を超越した深い意味思いが込められていることが多くあります。日頃何気なく読んでいる数々の言葉の中に、脈々と流れている日本精神を読みとろうと努めてみませんか。とても、興味深い事実に気がつくはずです。

感心ミニー(?)

 今日は、感性(かんせい)という言葉です。


 感性(かんせい)が鋭い、あるいは感性(かんせい)を磨く・・などといった言い方を耳にすることがありますが、どんな場面で使うのでしょうか。“感性”に似ている言葉に“感受性”(かんじゅせい)があります。感性は、感じやすい性質。感受性は、感動を敏感に受け止めるような性質。微妙に、意味合いは異なるようですが、いずれにしても、“感”がキーワードになりそうです。人は年を重ねるに従って、涙もろくなると言います。これは、感受性が強くなることを意味しているのでしょうか。感動的なドラマをみて涙したり、感動的な社会的な事件に涙したり、何かにつけて、心揺れ動くようになります。


 さて、感性(かんせい)ですが、感(かん)とは、心が動く、心の動きetc.を意味し、その用例としては、感傷、感涙、感銘、万感など、大きく心揺さぶれる場面で使う事が多いようです。また、性(せい)とは、天から与えられた本質、素質etc.の意味となりますが、特殊な場面である占いの世界では、例えば、「陰陽道(おんようどう)」では、人の生年月日などを木火土金水の五行(ごぎょう)にふりあてて、その相性(あいしょう)によって禍福・吉凶などを占うものを指す場合もあります。なんとなく、不可思議な印象を覚える言葉です。


心心

 感性(かんせい)には、心の感性と身体の感性があると言う方もいますが、一般的には、心の感性だと思います。他人の気持ちを感じとる、美的感覚が鋭い、何かに触れた瞬間に強くインスピレーションが働く、仕事をする時に独創的な力を発揮する・・など、いろいろな場面で感性の鋭さを観る事もできます。ただ、この感性、日常的に、自分の周囲で起きる様々な事象や、日本や世界で起きている様々な出来事に強い好奇心を持つなど、ある程度意識しないと磨かれない能力かもしれません。感性鋭い人の人生、感性鈍い人の人生。頭の中でイメージしてみると、随分、違ったものになりそうです。好奇心をもって、毎日を過ごしましょう。