洗脳(せんのう) | 二文字熟語

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漢字の中には、その文字を超越した深い意味思いが込められていることが多くあります。日頃何気なく読んでいる数々の言葉の中に、脈々と流れている日本精神を読みとろうと努めてみませんか。とても、興味深い事実に気がつくはずです。

のうドキドキ
 今日の言葉は、洗脳(せんのう)です。

 洗脳...恐ろしい言葉ですね。私たちは、自分の心を操る怪しい力があることを知っています。かって日本中を震撼させた新興宗教・オウム真理教の地下鉄サリン事件を初めとする凶悪犯罪の数々。これらは、皆な、純粋な若者たちの心を蝕んだ宗教的洗脳によるものです。このような事例は、オウムに限らず様々な宗教団体の中で、多かれ少なかれ行われているといっても間違いではないでしょう。また、この洗脳は宗教に限らず、例えば、テレビを使った人間心理の操作。良く耳にするのは“サブリミナル効果”です。テレビの番組の中に、潜在意識に働きかける映像を瞬間的に刷り込む事で、視聴者の意識を誘導する、あるいはある行動に向かわせる。一種の洗脳ですね。これについては、1955年にNHKが、そして1999年には、日本民法放送連盟が、それぞれの番組放送基準で禁止する事を明文化しているそうです。

 さて、洗脳(せんのう)ですが、洗(せん)とは、足をすすぐ、物を水で綺麗にするetc.の意味です。また、脳(のう)とは、意識・神経活動の中枢、精神の働きetc.の事です。即ち、洗脳(せんのう)とは、意識や精神の働きを水で洗い注ぐような行為でしょうか。真白くなったキャンバスのような精神状態の中に、悪魔のささやき。恐ろしいですね。

日本代表未来
 洗脳といえば、日本が先の大戦で敗戦後、米軍GHQの占領政策の中にWGI(ウオーギルトインフォメーション)という、日本人の洗脳政策がありました。私も、書籍で読みましたが、日本人の精神性や文化的土壌を壊す元凶となったものです。日本人が、日本は戦争をした悪い国だ・・と思わせる戦勝国の政策。日本の国歌や国旗を嫌悪するように仕向ける政策。こんな事が戦後の一定期間行われてきたことをご存じない方々も多いのですが、これが現実です。ただ、戦後の復興期をえて、世界有数の経済大国に生まれ変わった日本は、そういった占領政策による洗脳から覚醒を始めているのも事実です。まだまだ、いびつな思考をもったままの方々が、日本国を貶める活動を展開するおかしな事象が多くありますが、とにかく、今は時代の転換期。もっと良い日本にしましょう。