社中(しゃちゅう) | 二文字熟語

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漢字の中には、その文字を超越した深い意味思いが込められていることが多くあります。日頃何気なく読んでいる数々の言葉の中に、脈々と流れている日本精神を読みとろうと努めてみませんか。とても、興味深い事実に気がつくはずです。

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 今日は、社中(しゃちゅう)という言葉です。

 幕末の阪本竜馬ですが、彼は、土佐藩を脱藩し、幕臣勝海舟のもとで航海術を習得。「ここは長崎ん町」(http://isidatami.sakura.ne.jp/kameyama.html)というサイトをみると、阪本竜馬は、長崎では、日本初の貿易会社を兼ねた政治結社・亀山社中を結成、海運業で才能を発揮する。その後、海援隊を組織とあります。社中の意味もこのサイトで説明がありましたが、それは後程。先頃の佐賀県知事選で敗れた前武雄市長・樋渡啓介氏が、なんと“樋渡社中”という会社を創業しました。関心のある向きは、同社のサイト(http://hiwatashishachu.jp/)をご覧いただければと思いますが、その精神力の凄さには感服します。ご本人の心の内は分かりませんが、とにかく凄い方です。

 さて、社中(しゃちゅう)ですが、社(しゃ)とは、土地の神、国の神、同志が集まった団体、世間etc.の意味があります。中(ちゅう)は、まんなか、かたよらない、うちがわetc.の意味があります。そういった事から、社中(しゃちゅう)とは、同志が集まった組織のど真中...という意味になるのでしょうか。先程の、HPの解説では、“ 「社中」とは人が集まると言う意味であるが、亀山社中は軍事的、政治的かつ商業的な組織”とあります。

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 阪本竜馬や幕末の歴史に関心のある方は、この“亀山社中”という組織の事は、良くご存知かと思いますが、社中の意味まで考えた方はいらっしゃるでしょうか。私も、たまたま、前武雄市長・樋渡氏の話を聞いて、初めて、その言葉の意味を調べました。亀山社中の意味が、単に商業的に、同志が集まる場所という訳ではなく、政治的な意味合いもあった組織であることが興味深い。樋渡社中も、亀山社中に重ね合わせれば、樋渡氏が、再度、政治の世界に打ってでるために捲土重来を期して立ち上げた会社ではないかと、勝手な憶測をしてしまいます。