誠心(せいしん) | 二文字熟語

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漢字の中には、その文字を超越した深い意味思いが込められていることが多くあります。日頃何気なく読んでいる数々の言葉の中に、脈々と流れている日本精神を読みとろうと努めてみませんか。とても、興味深い事実に気がつくはずです。

顔 わらmitu
 今日の言葉は、誠心(せいしん)です。

 日本人の精神性の美しさの一つを表す言葉に、誠心(せいしん)誠意(せいい)とうい言葉があります。誠意を尽くすといった心情があります。日本は、一つの文化圏の中、しかも周囲を海に囲まれた環境の中で、世界各国とは、少々異なった地理的条件の中で、ある種、独特の文化や精神文明を築きあげてきたのではないでしょうか。日本に観光等で来日する外国人の多くが、日本人の礼儀正しさ、日本人の優しさに感動するといいます。日本人の側から見れば、もともと日本の伝統的な文化・教育の中で、そういった精神性を磨いてきた結果、特別な事ではなく、日常の普通の事として外国の方々に接した結果の反応です。喜ばしいことだと思います。

 さて、誠心(せいしん)ですが、誠(せい)とは、言葉や行いに作り事がない、真実の心、まことetc.の意味となります。また、心(しん)とは、知情意の働きの総体、意識、精神、本心etc.の意味となります。即ち、誠心(せいしん)とは、物事の真実を踏まえた心の働きのことでしょうか。一言でいえば、“真心”の事です。

ドキドキ合格
 この誠心(せいしん)は、人生を快適に送る大いなる潤滑油になります。ただ、これは、精神文化を共通にする日本人の間では、あうんの呼吸で分かることですが、文化圏が異なる外国人に通用するかと言えば必ずしもそうでも無いようです。ある国では、自分が良ければ人の事は押しのけても良い、何かを盗まれるのは盗まれる者が悪いetc.日本人では理解しがたい精神性の人々もいるとか。少なくとも、私達日本人は、日本の伝統の中で培われた高邁な精神性を大切に生きたいものです。