読書(どくしょ) | 二文字熟語

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漢字の中には、その文字を超越した深い意味思いが込められていることが多くあります。日頃何気なく読んでいる数々の言葉の中に、脈々と流れている日本精神を読みとろうと努めてみませんか。とても、興味深い事実に気がつくはずです。

本 sao☆
 今日の言葉は、読書(どくしょ)です。

 新しく始まったNHKの大河ドラマの主役は、幕末の世、長州藩士であり思想家であった吉田松陰です。初回を見ましたが、その中で、初めて耳にした“禁書”という言葉。時の江戸幕府が、日本に迫る諸外国の脅威を日本国民に知らしめないために、読む事を禁じた書物の事です。欧米列強の脅威が日本に迫っている事に強い危機感を覚えていた松陰は、この禁書を初め、様々な書物を通じて日本を守る力にしたいと、同士となった同じ土佐藩士と一緒に、江戸に学習の旅にでる・・そんな始まりでした。松陰は、読書は、自分が体験していない事柄を他人の体験を通じて教えてくれるもの....そう言っていたのが印象的です。私も、様々な書物に触れる時、このような感覚で接することができれば、もっと自分の人生は豊かになると感じています。

 さて、読書(どくしょ)ですが、読(どく)には、書いてある文字を、耳に聞こえる言葉にする。あるいは、表現されたものを見て、内容を理解するetc.の意味があります。また、書(しょ)には、筆で書き記す、書き物、手紙etc.の意味があります。即ち、読書(どくしょ)とは、単に書物を読むだけでなく、読んで理解する事に本意があります。

タブレット Yonda?
 最近は、デジタル・ブックもありますので、書籍とはいっても、紙に印刷された書籍でなく、タブレット端末やモバイル携帯で読む書籍もあります。時代は進化しても、読書の意義は変わりません。吉田松陰の言葉にあるように、本を通じて、自分が経験できない事。他人が経験した事を、自分の疑似体験として間接的に経験できる素晴らしさ。日本には、長い歴史の中で、古代から現代に至るまで、様々な名著が産まれています。読書の素晴らしさを、改めて、見直してみませんか。