魅力(みりょく) | 二文字熟語

二文字熟語

漢字の中には、その文字を超越した深い意味思いが込められていることが多くあります。日頃何気なく読んでいる数々の言葉の中に、脈々と流れている日本精神を読みとろうと努めてみませんか。とても、興味深い事実に気がつくはずです。

ハート(●^o^●)モナー
 今日の言葉は、魅力(みりょく)です。

 人をひきつけるもの、人をひきつけてやまない日本の魅力。今日の日経朝刊で、日本への外国人留学生に、日本の魅力を聞いたアンケートが掲載されていました。それを見ると、便利な生活環境、高度な科学技術、謙虚な国民性、治安の良さ、将来への希望etc.。意外に私たち日本人が魅力と感じないところをついているような気もします。また、未来に向けて発揮できる日本の強みを聞いたところでは、技術力・ものづくり、文化などのソフトパワー、IT分野、新型エネルギーや環境関連、人材etc.。これまた、私たちが、日本の外から日本の底力として評価されるものが多く、日本人自身が感ずる以上の反応だと思います。ただ、ここで言えることは、日本は諸外国からみて、魅力溢れる国である・・という事です。

 さて、魅力(みりょく)です。魅(み)とは、不思議な力で人を引き付け、心を迷わす、物の精が形を現したものetc.を意味します。又、力(りょく)とは、ちから、はたらき、ちからを出して励むetc.の意味となります。魅力(みりょく)とは、人の心を迷わすほどに強く人々を引きつける不思議な力の事を意味するようです。

さぁたぁちゃんはーと
 「もののけ姫」というアニメは、ほとんどの方々がご存知かと思います。”映画『もののけ姫』には、莫大な量の情報が詰め込まれている。猛烈な速度で駆け抜ける画面には、その隅々に至るまで、新しい歴史観、新しい民俗学・考古学的視点、そして生命の倫理が貫かれている。また、物語は緻密かつ重層的に構築されており、画面には直接登場しない組織や人物たちによる文字通りの暗闘が背後にある(=「キネマ旬報臨時増刊/宮崎駿と『もののけ姫』とスタジオジブリ」(97年9月2日/キネマ旬報社発行)に掲載されたものから抜粋)”。難しい解説を引用しましたが、私が言いたいことは、物の精である”もののけ姫”は、この人を引き付けてやまない不可思議な力”魅力(みりょく)”を知るためのてがかりになると感じたから。また、機会があればこのアニメ映画を通じて、魅力(みりょく)という言葉の背景について考えてみたい。