今日は、高貴（こうき）という言葉です。
国家指導者は、ノーブレス・オブリージュ（高貴なる義務）を自覚すべきだ・・と復興構想会議・五百旗頭 真氏は強調（2011.07.19、日経朝刊）しています。かって、イギリスは戦間期の危機で、マクドナルドの挙国一致内閣をつくった。米国も、第二次大戦にあたってルーズベルト政権は、野党から２閣僚を迎えた。重大な危機に直面して、なお政争しかできないなら、政治家の資格はない。五百旗頭氏は、誰に向かっていっているのか。菅総理か、民主党か、自民党か。全ての政治家に対して言っているのでしょう。政治家には、国民を守るという高貴なる義務があると・・。
さて、高貴（こうき）の意味です。高（こう）とは、たかい、たっとい、優れているという意味です。貴（き）とは、尊敬・尊重に値する、相手への敬意などを意味します。高貴（こうき）とは、尊く立派な姿を現す言葉です。政治家に求められる”高貴な義務”。わが国の政治家の皆さんは、よくこの意味を考えてみる必要があります。
政治家は、職業ではないということです。意識としては、聖職に近いものがあるとも言えるのではないでしょうか。国家指導者たる立場にある方には、とりわけそういった意識を強くもつ必要があるし、そういった高い意識のもとで職務を果たしていることを、周囲の一般政治家の方々に理解をしてもらうことも必要でしょう。ポストにしがみついていると思われるような言動は、厳に慎まなければならないのは言うまでもないこと。