策士(さくし) | 二文字熟語

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漢字の中には、その文字を超越した深い意味思いが込められていることが多くあります。日頃何気なく読んでいる数々の言葉の中に、脈々と流れている日本精神を読みとろうと努めてみませんか。とても、興味深い事実に気がつくはずです。

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 今日の言葉は、策士(さくし)です。

 昨今の政治状況をみるにつけ、また昨日の松本・復興大臣の在任9日間の辞任劇をみるにつけ、何か、混迷する政治の世界で策略をしかけている人物がいるような、そんな気がしてなりません。松本議員の辞任会見は、直感で言えば、始めから止めることを想定して就任したような?総理の座にしがみついて復興に向けた諸課題を前に進めようとしない菅総理を辞任に追い込むための策略のような。今や、国民の多くが、わが国の復興の大きな障壁となっている菅総理の辞任を求めている・・にも関わらず、何があっても止めようとしない鈍感さ。もしかすると、そんな菅総理を引きずりおろすために、無謀な手段を執ったのが松本議員?そんなうがった見方もできないことはありません。

 策士(さくし)という言葉。先ず、策(さく)とは、はかりごと、計略を意味します。士(し)とは、立派な男子、成人し独立した男子の事を意味します。策士(さくし)とは、はかりごとを行う人が邪心をもっていてはいけないと言うことです。”策士、策におぼれる”という言葉がありますが、仮に、邪心がなくとも、はかりごと、計略は、ある目的をもって人をおとしめることには変わりありません。はかりごとの目的が正義の旗の下でおこなわれるよう、細心の注意が必要だということですね。

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 松本議員の不可解な行動は、単に、氏の人品骨柄の卑しさがなさしめた事なのか、何かはかりごとを企てた結果なのか?分かりませんが、できうれば現在の政治に対する憂国の士としての、抗議の行動であれば、少しは救われるかもしれない。