一瞬(いっしゅん) | 二文字熟語

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漢字の中には、その文字を超越した深い意味思いが込められていることが多くあります。日頃何気なく読んでいる数々の言葉の中に、脈々と流れている日本精神を読みとろうと努めてみませんか。とても、興味深い事実に気がつくはずです。


 今日の言葉は、一瞬(いっしゅん)です。
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 今朝、庭を眺めていると、梅雨のどんよりした朝の空気を受けて、モンシロチョウが重たげに飛んでいるのを発見。モンシロチョウは、春の蝶かと思っていましたが、春から秋にかけて大体4回~5回の世代交代を繰り返しているそうです。ですから、今頃のモンシロチョウも、決して珍しい訳ではないようです。ただ、今朝、このチョウの一瞬の姿。なかなか美しいと感じています。一瞬の美しさ。

 さて、この一瞬(いっしゅん)の意味ですが、一(いち)は、自然数の最初の数、物事の最初、もっぱら、わずか等の意味です。なにかを感じさせる意味です。瞬(しゅん)は、まばたく、またたきするひま、ごく短い時間、等の意味となります。一瞬(いっしゅん)という言葉は、この一(いち)に重要な意味が隠されているようです。自然のなりゆきとして、先ず、物事が始まろうとするその最初の僅かの時間。それが、一瞬。

はなあがる
 始めよければ、すべて良し・・と言いますが、まさに、始めの一瞬の時。何事も、この時が始まりであり、もっとも大切な瞬間。もっとも美しく感ずる短い時間。一瞬を大切にしましょう。