心機(しんき) | 二文字熟語

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漢字の中には、その文字を超越した深い意味思いが込められていることが多くあります。日頃何気なく読んでいる数々の言葉の中に、脈々と流れている日本精神を読みとろうと努めてみませんか。とても、興味深い事実に気がつくはずです。

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 今日は、心機(しんき)という言葉です。


 心機一転・・という四文字熟語があります。その意味は、ある事をきっかけとして、気持ちがよい方向に変わることです。先週の私の心の中と、今日から始まる新しい週の私の心中では、微妙に異なっているようです。私事ですが、私の長女が親からの完全な巣立ち、要するに、結婚を決意したことを告げられました。親も子離れをしなければならない時が来ます。どんなに可愛くとも。自分も、かって子供の時代に、親に別れを告げて自分の家庭を築いてきたわけですから。まさに、親も、子も、心機一転です。


 さて、心機(しんき)という言葉の意味です。心(しん)とは、意識、精神、本心など。機(き)とは、兆し、潮時、心の働き、大事なところ等の意味があります。心機(しんき)とは、精神的な潮時。ある種の、割り切り。心のけじめを意味するのでしょう。


ハート2!!

 時間が過ぎゆく中で、私も、私の家族も、少しずつ年を重ね、成長したり、足踏みしたり。そんな事をくり返しながら、それでも、一歩一歩、いやでも前に進んでいきます。後戻りはできない。できるものなら、時間を巻き戻して楽しかった子供の頃に帰りたい。誰でもが、何かのひょうしに抱く思いでしょう。でも、それは無理なこと。後戻りできないことが分かっているのだから、そんな事を考えるよりも、如何に、充実した時間を過ごしながら前進するか、そんな意識を強く持つようにしたいものです。