人生(じんせい) | 二文字熟語

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漢字の中には、その文字を超越した深い意味思いが込められていることが多くあります。日頃何気なく読んでいる数々の言葉の中に、脈々と流れている日本精神を読みとろうと努めてみませんか。とても、興味深い事実に気がつくはずです。

てるてる流香

 今日の言葉は、人生(じんせい)です。


 「わたしは わたしの人生のなかから 出ていくことはできない ならば ここに 花を植えよう」(工藤直子「花」より)。これは、今朝、ある書道家がFacebookでつぶやいていた言葉を頂いたものです。私も、あなたも、それぞれの人生の中から出ていくことはできない。それならば、自分の人生の中に花を植える。とても、造詣の深い言葉だと感じました。人は人生の中に、様々な可能性を信じて頑張っているのですが、それは、よくよく考えてみると、自分の人生という土壌の中に花を植えている事なのです。たまには、誰かがお手伝いしてくれるかも知れませんが。


 さて、人生(じんせい)という言葉ですが、先ず、人(じん)です。簡単に言えば、人(ひと)のこと。難しく言えば、社会的行為の主体、という意味になります。次に、生(せい)の意味ですが、生きていく、生かす、命のある限り、生まれる、芽が伸びてくる、生長することetc.実に多くの事を表しています。生(せい)とは、命の続く限り、それぞれが持つ可能性の芽を伸ばし生長すること。たった、一つの文字に、こんな深い意味があるんです。


♥♪

 美空ひばりの「愛燦々」と言う歌の中に、人生(じんせい)って不思議なものですね~♪・・という歌詞があります。私の好きな歌ですが、本当に人生って不思議なものです。生きるということはどんな事なのか、いずれ、その意味を自分なりに自覚する時期が来ます。私は、今朝のFacebookでの、前述の言葉との出会いで、なんだか理解できたような気がしてます。人生では、人との出会いそして別れがあります。子の誕生は子との出会い、子の結婚は子との別れ。そんな時にも、子は子の人生を出ることはできないので、子の人生の中で花を植えるということに、早く思いが至れば良いな・・等と考えてしまいます。