徒歩(とほ) | 二文字熟語

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漢字の中には、その文字を超越した深い意味思いが込められていることが多くあります。日頃何気なく読んでいる数々の言葉の中に、脈々と流れている日本精神を読みとろうと努めてみませんか。とても、興味深い事実に気がつくはずです。

出来杉アゲアゲ

 今日は、徒歩(とほ)という言葉です。


 今回の大震災を契機に、私は、通勤靴を革靴から運動靴に代えています。万が一の事を考えて、そうしましたが、いざそうしてみると、歩くこと(=徒歩)がこんなに楽だったのか!というのが実感です。この楽さに慣れてしまうと、もう以前の革靴での出勤に戻すことは、なかなか難しそうです。当然、出張にでるときも運動靴。背広に運動靴は、ちょっとアンバランスな感じもありますが、ある種のわりきりができれば大丈夫(^。^)・・。


 さて、徒歩(とほ)の意味ですが、先ずは徒(と)です。乗り物に乗らないという意味の他、役に立たないという意味もあります。徒労・・などが、その意味の用法でしょうか。次に、歩(ほ)ですが、足で進む、運命、まわりあわせ等の意味となります。徒歩(とほ)とは、その文字の通り、乗り物に乗らず歩くことという意味です。この文字を少々哲学的に受け止めると、役に立たない、即ち徒労に終わると分かっていても、それを運命と受け止めて頑張る。その頑張りをもって歩み続ける・・ことか。


セワシアゲ×2

 人生、徒労に終わることがあっても良いではないですか。運命を素直に受け止めて、それでも頑張る。それが人間の人間たるゆえんか。悲しい運命も、一方で、幸せな運命もあります。一生を通じて波風が立たない人生はありえないでしょう。波瀾万丈、生きている限り、歩みを止めずにいきましょう。