爛漫(らんまん) | 二文字熟語

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漢字の中には、その文字を超越した深い意味思いが込められていることが多くあります。日頃何気なく読んでいる数々の言葉の中に、脈々と流れている日本精神を読みとろうと努めてみませんか。とても、興味深い事実に気がつくはずです。

ゆきりんの「ハート」smile

 今日は、爛漫(らんまん)という言葉です。


 通常の年であれば、今頃、桜前線の北上が話題にあがるころかなと思いますが、今年は東北関東大震災の話題一色です。先週金曜日に起きた東北沖を震源とする大地震と大津波による大変な被害の後、大きな余震が止むこともなく続き、奇妙な広がりが各地での別の地震を引き起こしているような・・。福島での原発事故も気になります。そうした中で、自然は非情なのか、それとも人類を慰めようとするのか、南の方から桜の便りは間違いなく届いてきます。希望の便りとなることを願います


 さて、爛漫(らんまん)の意味です。先ず、爛(らん)ですが、腐って形を崩すという意味をもつ一方で、キラキラ光る様子・・という逆の印象を与える意味があります。次に、漫(まん)ですが、しまりがない、訳もなく等の意味の他、これまた別の印象をあたえる”水が一面に広く広がる”と言った意味があります。爛漫(らんまん)とは、人のおごりやだらしなさをイメージさせる一方で、キラキラ光る希望が一面に広がっていく、といった未来への期待をイメージさせる言葉でもあります。爛漫(らんまん)の言葉そのものの意味を調べると、花が美しく咲き乱れるさま、輝き出るさま、そんな解説があります。


ハートハート

 日本国に与えられた難局を乗り切ったその先に、春爛漫が訪れるよう、東北の地、被災地の皆様を勇気づける桜前線が北上するように、日本人1人1人が強く祈りましょう。1億3000万人が心を一つにすれば、必ず、光輝く未来が広がると信じつつ。