提案(ていあん) | 二文字熟語

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漢字の中には、その文字を超越した深い意味思いが込められていることが多くあります。日頃何気なく読んでいる数々の言葉の中に、脈々と流れている日本精神を読みとろうと努めてみませんか。とても、興味深い事実に気がつくはずです。

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 今日は、提案(ていあん)という言葉です。

 皆さんは、自分の仕事のやり方を自覚していますか。私は、自営業者ではありませんので、組織の一員として、どのように仕事をするべきか常に考えています。例えば、ある会議があるとします。その会議では、自分が担当する仕事が抱える課題を如何に解決するべきか議論をしてもらう訳ですが、その時、皆さんならどのような資料を用意するのでしょうか。課題の説明資料を用意して、”皆さんの知恵をお借りしたい”というのか?それは違うだろ!と言われてしまいます。課題解決のために、”自分の提案はこうだが、皆さんはどう考えるか”と問いかけるのが正解だと思います。自分の考え無しに、知恵を貸して欲しいでは話しに成らないと言うことです。

さて、提案(ていあん)という言葉です。提(てい)とは、手に提げて持つ、持ち出す、取り出す、助け合う、といった意味があります。この文字は、手編に、是(ぜ)という文字の組み合わせですが、面白いのは、この是(ぜ)の意味です。道理にかなっている、正しいと認めて決めたことを指します。提案の提(てい)の字には、これ一文字で、正しく道理にかなったことを持ち出すという意味があるんです。次に、案(あん)ですが、これは、まさに考え、考え方、考え出すといった意味になります。提案(ていあん)とは、道理にかなっている考えでなければならないということです。

アップ合格
ただ、こういった仕事のやり方を身につけるためのは、ある程度若いうちに悩み苦しむこと。その結果、身につくものだと思います。長い間、人に頼って仕事をしてきた人には、いわゆるクリエイティブな発想、創造的な考え方ができない・・ということになってしまします。自分で答えを探そうとする努力を、一刻たりとも怠ってはならないことを、強く肝に銘じておきましょう。