1両編成の古びた車両で運行される新幹線とはあまりにも対照的なローカル線。
岳南鉄道はここ吉原駅-岳南江尾間わずか9.2kmを結ぶ富士急行系列の鉄道路線です。
吉原駅は東海道線吉原駅に併設されていますので、JRの車両も停車します。
でもやっぱり岳南鉄道の方がフォトジェニック。
こちらの車両は岳南鉄道7000形。
ステンレスボディにオレンジの運転台が印象的ですな。
実は京王3000系の中間車の前後に運転台を取り付けたものだそうです。
京王3000系は5色で展開しているそうなので、思い当たる方もあるかもですな。
高度成長の遺産みたいな工業地帯の駅に昭和レトロな電車、そして背後に富士山。すばらしい☆
富士山の美しい稜線と跨線橋の屋根のアングルがシンクロしてるみたいで楽しい。
ここ吉原駅周辺はかつて東海道十四番目の宿場町旧吉原宿があったところ。
ところが周辺の小中学校は「元吉原」となっています。
富士市内中心部にも吉原という地名がありました....地理マニアとしては気になりますな。笑
調べてみますと、吉原駅東側で線路南側を通る県道170号が旧東海道のようです。
吉原宿は1639年寛永の大津波で壊滅的被害を受け、東海道とともに内陸に移転。
わずか40年後、1680年延宝の大津波で再び被災、さらに内陸の現在の岳南鉄道本吉原付近に移転しました。
最初の移転先を「中吉原」・最後の移転先を「本吉原」と区別しています。
旧東海道は吉原駅西側で大きく北へ迂回。
現在の国道139号・県道396富士由比線を経て 、富士川右岸に沿って南下。
このルートがのちの旧国道1号になります。
しかし40年で2度津波で壊滅とは現代でも用心せねばなりませんな。
こちらは富士山よりも駅の地下道に興味があるらしい嫁。爆
実はこのあたり、富士山の景色があまりに有名なあの場所なのです。
歌の枕のほら、あれですよ。
旧東海道をぶらり歩きながら次の富士山をご紹介します。
まだあと七景!。w