WindowsCEマシン、PERSONAを分解する! | 令和に始めるX68000

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ずっと憧れだったX68000。約30年の年月を経てついに手に入れたのですが
入手早々トラブル発生!電源が入らない!フロッピーディスク読み込まない!
このブログではそれらのトラブルを解消し快適なX68000ライフを満喫する様子をお伝えする、はずです…

何だかちょっと夏みたいになってきた?私の部屋は温度が上がりやすいので、X68000の4級塩電解コンデンサが気になります…。皆様のX68000およびレトロPCもこれからの季節、健康管理にお気を付けください。

 

今週末はまず先週宿題になっていたX68000版出たな!ツインビーのSC-55mk2以降の音が鳴らないバグ対応に始まり、フロッピーディスクのカビ取りをたんと行い、そして突然手に入れたWindowsCEマシン「PERSONA」の分解をやりました。

 

まずは出たツイ!ですが、たねけんさんにパッチを教えていただいた一方で、おにいちゃんさんからもパッチを利用しない回避方法案を教えていただいたので試したところ、バグが回避できました!

 

 

 

そもそもこのバグはSC-55の機能である「キャピタル落ち」がSC-55mk2以降にはないために発生しています。「キャピタル落ち」とは、音源モジュール側で未定義の音色をソフト側から鳴らすように要求された場合に、似た音色で鳴らすという機能です。しかし、先述のようにSC-55mk2以降の機種にはこの機能がないため、出たツイの場合はSTAGE2の主旋律が鳴らないというバグが発生してしまうのです。そういや、オープニングもちょっと違和感があったのですが対処後は違和感が減りました。

 

色々Twitterでやり取りさせていただいた結果、以下の2つの方法がこのバグに対する完全な解決策となると結論付けられました。

 

解決策A SC-55を買う!

解決策B 出たツイをHDDにインストールし、KONAMI MIDIパッチをあてる

 

解決策Aは、まぁ正攻法というか、費用面以外は完璧です(笑)。

解決策Bは、先輩方の貴重な成果物を活用させていただく方法です。なんと、出たツイだけではなく、グラディウスIIや悪魔城ドラキュラ、パロディウスだ!なんかもパッチの対象となっています。と、いうことは私がこれまでSC-55mk2やSC-88PRO STとかで聴いていた音楽はどこかが製作者が意図したとおりに鳴っていなかったということ…?!

 

ひとまずバグ回避できている(ただ今回の方法だと製作者が意図していない音色で鳴っている可能性が残っている)ので、後日、上記のいずれかの方法で改めて対策しようと思います。いやー、実はほぼSC-55無印をポチリかけなのですが(笑)。何台買うんだ!って話です…。

 

次にフロッピーディスクのカビ取りですが、クリーニングツールを買ってから効率アップしており、何だかカビ取り職人になっちゃった気分です(笑)。PC-88のゲームがいくつもカビの呪縛から解き放たれ、素晴らしいパフォーマンスをしてくれています。

 

 

 

 

 

じっくり遊びたいゲームばかり!とはいえ、平日はなかなか時間が作れないし、いつになることやら…。

 

そして今週のメインコンテンツ、WindowsCEマシン「PERSONA」の分解について書きたいと思います。ひょんなことから格安で2台、PERSONA(HPW-230JC、HPW-200JC)を手に入れました。一方は問題なく動作しているのですが、もう一方は…。初めてツーンとする臭いを体験しました。そう、もう一台のPERSONAはビネガーシンドロームに侵されていたのです。

 

しょうがないので、いずれ偏光板を交換するなどできないかな、と思いとりあえず分解してみることにしました。まずは背面のネジを外してキーボードの枠の部品を外します。んん?ネジがサビサビなんですけど…。ビネガーシンドロームの影響?

 

上部と接続されているコネクタを外し、ヒンジのネジも外して上部と下部のユニットを切り離します。

スピーカーがやけにサビていることに気づきます。なんだろう…?と思いながら上部ユニットの分解に進みます。

 

端から徐々にパキパキと外していきます。すると…

 

ギャース!ナニコレ!!サビサビじゃないですか!以前のポケコンも緑青が凄かったけど、酸化鉄の茶色いサビがこんな広範囲に…。この時点でこのPERSONAの復活はほぼ諦めました。一応この後も分解を続けたのですが、モチベーションが上がらず…。

 

こんな状態なので、このPERSONAには下部ユニットのドナーになってもらうことにしました。しかし、この酸っぱい臭いをなんとかしないと。と、いうことで…

ポケコンの緑青落としの時と同じような風景が広がっていますが、これはソーサリアンの音楽を聴きながら(笑)100均の重曹スプレー(アルカリ電解水に重曹を溶かしたもの)をPERSONAの下部ユニットにぶっかけているところです。ポケコンの時はクエン酸でしたが、今回はアルカリ電解水です。だって、酢酸は弱酸性だから弱アルカリ性のアルカリ電解水で中和できるでしょ、ということで。臭いは取れた、はずなのですがわずかにまだ酸っぱい臭いがします。どこにこびりついているんだ…?

 

そして、初めてリチウムイオン電池の殻割りにもチャレンジしてみました。バッテリー充電できなくなっていたので、ドナー側のバッテリーをパカーンと。

液漏れしてるな…、ビネガーシンドロームとのダブルパンチでこのPERSONAはかなり重症です。そうじゃなきゃあんなに茶色くサビサビにならないよね。この液漏れはきっと過放電によるものなのでしょう。写真下の液漏れしている所の端子はやはりサビサビになっていました。当然、再利用は無理です。

 

ラジオペンチで制御基板を引っぺがしました。新しい電池を買って制御基板を戻したら復活するかな…?電池自体は非常に普及しているらしい18650というモデルでした。単三電池より一回り大きい感じです。確か絶縁用のカプトンテープもあったし、アマとかで電池買っていずれチャレンジしてみたいと思います。

 

左側がドナーとなったPERSONA。ディスプレイの部分がちょっと寂しいけど、あの酸っぱい臭いは勘弁だし、仕方ないですね。

右側は元気なPERSONA。エミュとか入れてゲームで遊びたい!ちっちゃなガジェット大好きです!

 

今週は初めてビネガーシンドロームの酸っぱい臭いを体験しました。風通しのよいところに保管していなかったらあんな感じになっちゃうんですね…。保管場所には気を付けたいですね。あと、バッテリーの液漏れもひどかった。同じ臭いがしている気がしましたが臭いが混ざっちゃったんですかね。

 

と、いうことで今週のブログはここまで。また来週お会いしましょう~♪