ポケコンとWindowsPCで通信だ!PCからポケコンへプログラムを送る! | 令和に始めるX68000

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ずっと憧れだったX68000。約30年の年月を経てついに手に入れたのですが
入手早々トラブル発生!電源が入らない!フロッピーディスク読み込まない!
このブログではそれらのトラブルを解消し快適なX68000ライフを満喫する様子をお伝えする、はずです…

先日足を踏み入れたポケコン沼ですが思いのほか居心地がよく(笑)、色々構想が広がっています。千石電商さんが創業50周年記念で5000円以上買い物をすると記念品がもらえる、といったこともあり、今後色々ポケコン並びに電子工作で進めていきたいことに利用できる様々なものを購入しました。

とはいえ、電子部品で5000円オーバーは至難の業。と、いうことでFDX68での利用を視野に入れ、RaspberryPi 3A+(3B+は売り切れだった…)をメインに据えて他色々購入しました。

 

ポケコンの次の構想はPC-G850Vへの圧電ブザーの取り付けです。PC-G850Vは残念ながらBEEP命令を実行しても音が出ないんです…。そこで圧電ブザーを自分で取り付けることになります。ポケコンの11ピンシリアルポートに直接結線する方法が一般的?なようですが、ポケコン仲間r0_hwさんにPC-G850Vの基板にはブザーを取り付ける場所(そのものズバリBZ+、BZ-と書かれている)があると教えてもらいました。そこに圧電ブザーをはんだ付けすればめでたくBEEP命令で音が出せるようになるということですね。

 

しかし、ブザーというだけに和音は無理ですしパソコンのようなきれいな音が鳴るわけでもありません。と、いうことでその次の構想はとあるサイトで見つけたPSG音源の接続です。PSG音源ならレトロPCの奥ゆかしいピコピコサウンドが楽しめます。ポケコンってそんなことまでできるのか!というかPSG音源ボードってそんな簡単に手作りできるのか!というところに興味が湧き、次の構想として描いています。

 

おっと、今後の構想が先走りましたが、今週は上記の構想よりももっと初歩的な、ポケコンで開発したプログラムのバックアップ、あるいはパソコンでクロス開発したプログラムをポケコンへ送信するために、ポケコンとWindowsPCの通信ができるように色々やってみましたのでその様子を皆さんにご覧いただこうと思います。

 

きっかけはポケコン仲間r0_hwさんからPC-G850VとパソコンとをUSB TYPECで接続する通信アダプタをご紹介いただいたことでした。非常に安価で譲っていただけることになり、先日手元に届いたあと色々試した結果、ポケコンとパソコンが通信できるようになりました。

こうやってポケコンのシリアルポートとアダプタを接続します。今思えば、こういった物理的な接続&通信って、無線ネットワークメインのこの世の中ではほとんど体験することができない、非常に貴重な体験かもしれませんね。この11ピンある1つ1つのピンに電気が通って通信が実現されている、なんて最初からスマホを触っているような人たちは想像すらしたことがないかも。だってスマホ使ってても見えないもんね、電波も回路も。

パソコンとつなげると通電してLEDが光ります。でもこれだけじゃまだつながっていなくて、ポケコンとPC双方で準備が必要です。

まずTEXTボタンを押してテキストエディタを立ち上げます。この画面表示、メニューの頭文字が大文字になっていますが、これはその文字を押すとそのメニューが実行されますよ、ということを示しています。ここではシリアル通信の設定をしますので、Sを押します。

通信設定はFを押します。

通信設定画面の設定方法が表示されます。何かキーを押して進めます。

ボーレートっていうのが通信速度です。ここでは1200ボーが設定されています。うわー懐かし!1200ボーとかインターネットのなかった時代のパソコン通信(通称「パソ通」)以来かも!

9600ボーに変更しました。他の設定はそのままです。これでいったんポケコン側の通信設定は完了です。

 

次にPCに通信用のターミナルソフトをインストールします。以前、FDX68を利用するためにTeraTermをインストールしており、こちらでも問題なくできそうですが、せっかくr0_hwさんからご紹介いただいたのでCoolTermというターミナルソフトをインストールしてみました。

ポイントは上記のボーレートの設定をポケコンと合わすことと、Flow Control(フロー制御のことで、ここで送信側と受信側でタイミングを取るための制御方式を指定します)でCTSにチェックを入れることです。あと、一番上の「Port」はシリアル通信のどのポートを使用するか指定しますが、パソコンにより異なると思います。私の場合はCOM6でした。Connectをクリックして通信可能な状態にします。

 

さて、ここまでくればポケコンとWindowsPCが通信可能な状態になっています。今回はWindowsPC側からポケコンへプログラムを送信し、その後ポケコン側でプログラムを実行してみました。その様子がこちらです!

 

ちょっとだけ解説させていただくと、今回ポケコンに送信したのはミクさんのグラフィックを表示するマシン語のプログラムです。よって、BASICモードでMONと入力してマシン語モニターを起動し、読み込み用のメモリを確保したうえでRコマンドでパソコン側からの通信を待ち受け状態にし、その後パソコンからマシン語のファイルを送信、続いてファイル終端を意味する”1A”を送信して送信を終了し、またポケコンに戻って受信したマシン語プログラムをGコマンドで実行する、ということをやっています。

 

しかし、ネギ振りミクさんって懐かしすぎ?!いや、すべての創作はミクさんから始まるのだよ…。不覚にも忘れていたぜ。そのことを思い出させてくれたポケコンに感謝(笑)。

 

バックで流しているのはニコニコ動画なのですが、PC-G850でミクさんがネギ振ってる!!プログラムのソースコードが欲しぃ~!ちょっとネットを探してみましたが軽く10年は経過していて見つけられず、残念です…。

 

これでポケコンの電池が切れてプログラムが消えないか心配すぎて夜しか眠れないって状況も解消です。いや、この間も昼寝してたかな(笑)。

 

r0_whさん、素敵なアダプターをありがとうございました!サウンドボードの計画、楽しみにしております。

 

さて、次回のブログですが、ようやくRaspberryPi Zero WHが買えましたのでRaSCSIをX68000PROに導入したいと思います!片方のドライブが使用不可のX68000PROですが、RaSCSIが導入されれば一番のお気に入りゲームのグラディウスIIがハードディスクインストールできますので、それを目標にしたいと思います。

 

と、いうことで今週のブログはここまで。それではまた来週お会いしましょう~♪