【キリスト教の信仰のアシスタント】著者 鄭成涌 「キリスト教はどのように始まりましたか？」

【キリスト教の信仰のアシスタント】著者 鄭成涌　「キリスト教はどのように始まりましたか？」

 

第12章 　キリスト教はどのように始まりましたか？

 

🔷キリスト教は空から落ちたか、地から湧き出たのでしょうか？キリスト教がこの地に根をおろすまでどのほど血を流したか調べてみましょう。

 

🔷その起源はエデンの園に始まり、人類の繁栄とイスラエルの形成はエジプトでの430年間の奴隷生活と荒野の40年の過程を経て、教会が開始されました。カナンに定着し礼拝を徹底的に捧げたことが、今日の礼拝のモデルになりました。そうするうちに、会堂で集まるユダヤ教が生成されました。イエスも安息日に会堂に入られたのを見れば、安息日は誰もが集まってどのような方法の礼拝があったのか知ることができます。ユダヤ教は、徹底した安息日主義に律法の伝統形式を大切にしました。イエスをメシヤとして認めず、唯一の神、主なる神だけを信頼します。

🔷ユダヤ教とはヤハウェ神が選択したイスラエルのユダヤ民族という選民意識を持った宗教です。安息日と祭りを重要視し、特に過越祭を大切にしています。しかし、イエスを人の子として認めてメシヤ、救い主として認めていません。今もイスラエルを救うメシヤを待っています。モーセ五書を中心に経典として使用し、タルムードを教訓として互いに使用します。律法学者やパリサイ人は徹底的に律法主義の信仰を固守します。








🔷結局、ユダヤ人は、イエスが神の子であると主張したという理由で神聖冒涜の罪でピラトの法廷に告訴しました。彼らはイエスを十字架の刑で殺してしまいました。ピラトは、イエスが死刑に値する罪を見つけることができませんでしたが、「私はこの事件から手を洗いますので、罪は君たちが責任を取りなさい」と言いました。群衆は「私たちと私たちの子孫がその血の報いを受け継ぎます」と躊躇せずに、イエスを十字架につけろと叫びました（マタイ27:22〜26）。

 

🔷この罪によってイスラエルは後日ナチスによって600万人が殺される恐ろしい血の報いを払いました。神は彼らが誓ったように報いました（民数記14章）。イエスが来られたのは、律法にぶら下がって奴隷のように暮らす宗教者に自由を与えようとしたのですが、愚かな民はイエスを異端者として殺しました（イザヤ 61:1~3、ルカ 4:18~19）。主は来られて成し遂げ、私たちに真の自由を与えられました（ガラテヤ 3:19~27）。

🔷律法の目的は何でしょうか？イエスが来られるまで、罪が何であるかを分かるように、律法を通してすべての人が罪人であることを教えました。ただイエスを信じて救われる神の愛の摂理です。この信仰の法が来るまでは、律法の下にすべてが縛られ、律法が養育係の役割を果たしていました。したがって、今、イエスによる信仰の法が来たので、もはや律法の下に縛られず、ただ信仰によって義とされ、イエスの愛に従うようになり、キリスト教の核心的な真理となります（ガラテヤ 5:1）。

🔷キリストは、自由を得させるために、私たちを解放してくださいました。ですから、あなたがたは、しっかり立って、またと奴隷のくびきを負わせられないようにしなさい。”（ガラテヤ 5:1）

 

🔷イエスは彼らが見ている間に上げられ、雲に包まれて見えなくなりました（使徒 1:9~11）。イエスが昇天された後、弟子たちが約束された聖霊が来られ、永遠に共におられます。その約束通り（マタイ 28:20、使徒2:1~4）、すべての弟子たちに聖霊が強く臨み、その時から教会は急成長し、使徒たちは全世界に向けて福音を広めることになりました。

 

🔷ローマの支配下に新約教会は迫害され、多くの信徒たちが殉教しました。カトリックが威力を行使し、すべての宗教を支配できるようにカトリックの全盛時代となりました。しかし、カトリックの腐敗は限度を超え、免罪符制度を作ってお金を出せば天国に行ける資格を与えるようになりました。これに対抗したマーティン・ルーターが宗教改革を起こし、今日のキリスト教が作られる基礎となりました。その後、スイスのツビングリ司祭もカトリックの腐敗に反対し、ミサを停止させました。

 

🔷ジャン・カルヴァンもフランス出身で12歳から聖職を授与され、教会の本来の姿を回復させるためにローマカトリックと決別しました。彼は「キリスト教綱要」を出版し、多くの聖書釈義とキリスト教書籍を出版しました。これにより、プロテスタントは炎のように復興の炎が燃え上がりました。しかし、混乱と腐敗も生じ、清教徒運動が起きましたが広がりませんでした。多くの宗派が生じ始め、ルーテル、バプテスト教会、長老教会、メソジスト教会など正統のキリスト教会が生成され、ペンテコステ系の教会が成長しました。

🔷1800年代から、中国、韓国、日本などでアメリカ、イギリス、カナダなどの外国の宣教師が福音を伝えましたが、無知の民は宣教師を敵視し、殺すことが多くありました。日本でも多くの宣教師が入ってきましたが、政府は強力に抹殺しました。賀川豊彦は、日本長老派牧師として内村鑑三とともに日本を代表する人物で、貧民の村で農民運動を起こし、社会の発展に寄与しました。ノーベル平和賞候補にもなり、日本の農協協同組合の父と呼ばれています。





🔷内村鑑三は日本キリスト教史において、初期のミッションに大きく貢献した人物で、天皇崇拝を拒否し唯一神を信じました。彼のキリスト教の動きは日本で大きなリバイバルを起こしましたが、第2次世界大戦の時、反戦運動を叫び、日本政府に嫌われました。彼の予言通り、広島に原子爆弾が投下されると、多くの人々が彼の言葉を認めました。このようにして、少数ではありますが、日本にもキリスト教が存在するようになりました。





🔷内村鑑三の墓石には「I for Japan Japan for World World for Jesus All for God」という彼の切なる願いが刻まれています。今日のキリスト教が確立するまで多くの神の僕が一粒の麦のように蒔かれて福音の花を咲かせました。その花は神の国で輝く栄光の花となり、私たちを迎えるために待っています。私たちも一緒に神を信じ、栄光の救いによって天国で再び会うことを切に願います。

 

Chapter 12: How Did Christianity Begin?

🔷 Did Christianity Fall from the Sky or Spring from the Earth? Let's Explore the Bloodshed that Brought Christianity to this World.

🔷 Its origins trace back to the Garden of Eden. The prosperity of humanity and the formation of Israel involved 430 years of slavery in Egypt and 40 years in the wilderness, leading to the establishment of the church. The dedication to worship in Canaan became the model for today's worship. Eventually, Judaism, which gathered in synagogues, emerged. Jesus also entered the synagogue on the Sabbath, indicating the communal worship practices that took place. Judaism emphasized strict observance of the Sabbath and valued the traditional form of the law. It does not recognize Jesus as the Messiah and trusts only in Yahweh, the one true God.

🔷 Judaism is a religion with a sense of chosenness among the Jewish people of Israel, chosen by Yahweh. It values the Sabbath and festivals, particularly Passover. However, it does not recognize Jesus as the Son of Man, the Messiah, and Savior. They are still waiting for a Messiah to save Israel. The Torah (Pentateuch) is the central scripture, and the Talmud is used as teaching. Scribes and Pharisees strictly adhere to a legalistic faith.

🔷 Ultimately, the Jews accused Jesus of blasphemy, claiming He was the Son of God, and brought Him to Pilate's court. They crucified Jesus. Pilate could find no reason for a death sentence but said, "I wash my hands of this matter; you are responsible for His blood." The crowd shouted, "Let His blood be on us and our children" without hesitation, demanding Jesus' crucifixion (Matthew 27:22–26).

🔷 As a consequence of this sin, Israel later paid a terrible price in blood, with six million killed by the Nazis. God repaid them as they had sworn (Numbers 14). Jesus came to bring freedom to those living as slaves under the law, but the foolish people killed Him as a heretic (Isaiah 61:1–3, Luke 4:18–19). The Lord came, accomplished His work, and gave us true freedom (Galatians 3:19–27).

 

 

＊引用書籍
「天国まで案内するキリスト教の信仰のアシスタント」著者 鄭成涌

 #キリスト教  #イエスキリスト #聖書 #キリスト ＃イエス  #礼拝　#祈り

YouTube動画【キリスト教の信仰のアシスタント】著者 鄭成涌　

「キリスト教はどのように始まりましたか？」