7つの発明創造テクニック(6つ目) | 知財を活用した「知財ポジショニング戦略」 徹底解説!

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仕組みやモノのアイデア権利化コンサルタント・弁理士 遠藤 和光

7つの発明創造テクニックには、

①「付加」、②「組合せ」、③「変更」、④「置換」、

⑤「分離」、⑥「削除」、⑦「適用」があります。

その他に、これらの①~⑦の組合せがあります。

今回は、⑥「削除」を説明します。

 

 

 

 

6.「削除」による発明創造テクニック

「削除」は今あるモノの一部を取り除くことです。

部品を取り除いてもいいですし、

機能を取り除いてもいいです。

  

   

これは究極のテクニックだと思います。

なぜなら、

商品のうち問題となっている部分を取り除いてしまえば、

問題は解決できてしまう上に部品点数が減り、

コストダウンにもなり、

一石二鳥さらに一石三鳥になるからです。

 

ただし、今あるモノの一部を単に取り除くと、

大抵は不都合が生じて商品価値が下がってしまうため、

不都合が生じないように工夫する必要はあります。

 

 

 

ラーメンのスープを省くと「汁なしラーメン」になります。

「汁なしラーメン」は、世の中では「油そば」と呼ばれているようです。

発祥は諸説あるようですが、

東京都武蔵野市の「珍々亭」が発祥ともいわれています。

(出典:武蔵野市の珍々亭)

 

「油そば」は、完全にスープを無くすのではなく、

どんぶりの底にごま油やしょうゆベースのタレが入っており、

そこにラー油、酢などの調味料を好みでかけ、

麺に絡めて食べるというものです。

 

この「油そば」は、麺をたれに付けるときの付け方によって

味を薄い味から濃い味へと調整することができます。

 

 

 

ここで、マスクからひもと取った

「ひもなしマスク」特許事例を紹介します。

【特許番号】特許第5421507

【登録日】平成25年11月29(2013.11.29)

【出願日】平成25年3月13(2013.3.29)

【特許権者】株式会社ビー・エヌ

【発明の名称】マスク

 

第1保持部32と第2保持部34とをマジックテープで固定しておき、

第2保持部34の内側に設けた粘テープを顔の表面に貼り付けることで、

ひもなしマスクを装着できます。

 

 

  

マスクからひもを無くした商品名「ひもなしマスク」

商品化されています。

なかなか商品を見つけることができませんでしたが、

スーパでようやく見つけました。

 

ひもで耳が痛いという課題に対して、

その原因となる物(ひも)を無くすことは、

発明創造の究極のポイントです。

ただし、ひもを無くすために工夫が必要です。

 

この「ひもなしマスク」はひもの代わりに

顔に固定するための粘着部を設けています。

粘着部を新たに設けていますので、

ひもを粘着部に置き換えたテクニック④の

「置換」ともいえるかもしれません。

 

 

 

シャーペンのキャップが無くなる経験がありませんか?

そのような問題となるキャップを無くした

キャップレスシャーペン

開発されました!

 

逆さにするだけで、すぐに消しゴムが使える

シャープペンデルガード「デルガードタイプER」

11月21日発売。価格:¥700

(ゼブラ株式会社ウェブサイト2016.10.14

 

 

ただし、逆さにすると消しゴムが出る機構を設けています。

受験のときにはシャーペンを置いて消しゴムを持つ手間が省けるので

最高のシャーペンですね!

 

 

 

<消しゴムの機構>は次のようになっています。

1.本体の向きを逆さにすると、重力で消しゴムホルダーが落下。

2.消しゴムホルダーの溝にボールがはまる。

3.振り子がかぶさり、ボールと消しゴムホルダーをロック。

 

 

 

 

次に紹介するのは、

AppleワイヤレスイヤホンAirPods」です。

2016.12.14に発売を開始したそうです。

 

 

これは、イヤホンからケーブルを取り除いた

ワイヤレスイヤホンです。

 

 

耳に装着すると、赤外センサが装着を感知して

再生が可能になるそうです。

 

音声加速度センサとマイクが連携して外部ノイズをカットする機能が

ついていたり、イヤホンをダブルタッチすると、

それを加速度センサが検知して秘書アプリ「Siri」が起動する機能が

ついていたりと、アイデアが満載ですね!

 

 

関連すると思われる米国特許公報US9277309

がありました。

 

 

 

 

コンビニからレジを無くした

「アマゾン・ゴー(Amazon Go)」

アマゾンから登場しましたね!

 

関連すると思われる

米国公開特許公報

US2015012396US2015019391

 

 

 

手順はこうです。

1. 入店したらスマホで「Amazon Go」アプリを立ち上げて、

  QR コードでチェックイン

2. 商品を自分のバックに入れると課金される

3. 商品棚に戻せば、課金がキャンセル

4. お店を退出すると、支払いはAmazonのアカウントに自動課金

5. eレシートが顧客のアプリに送付される

 

Amazon Go」のストア内では、センサー・カメラ・ディープラーニングを活用して、

AIによる制御が行われている。

AIはいろいろな場面で活躍する時代がやってきましたね!

 

 

 

皆さんの周りにあるモノで問題となる部分を取り除けないか考えてみましょう!

 

 

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