それを一般化して紹介します。
Q:外国に特許出願する方法を教えてください。
A:外国に特許出願するには、通常は次の2つの方法があります。
① パリルート
② PCTルート
①パリルートは、日本に特許出願(最初の出願)してから1年以内に、外国にその国の言語で出願する方法です。パリルートといっているのは、パリ条約に基づいて行う手続だからです。
②PCTルートは、日本に特許出願(最初の出願)してから1年以内に、日本の特許庁に日本語で出願する方法です。PCTルートといっているのは、PCT条約に基づいて行う手続だからです。
(注1)①パリルートの場合は、翻訳の時間を考えると、最初の出願から10ヶ月以内にどの国に出願するかを決める必要があります。
(注2)②PCTルートの場合は、翻訳の時間を考えると、最初の出願から28ヶ月以内にどの国に出願するかを決める必要があります。パリルートよりも余裕がありますね。国内移行手続といって最終的には最初の出願から30ヶ月以内に翻訳文を提出することになっています。
(注3)①、②ともに、後にする出願ときに、最初の出願に説明(実施例)を追加することができます。
(注4)上記の他に、日本に特許出願(最初の出願)をせずに、外国にその国の言語で特許出願する方法や日本の特許庁にPCT出願する方法もあります。
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