静岡県は6日、紅茶に含まれるポリフェノールの一種「テアフラビン類」に、ノロウイルスを消毒する作用があることを世界で初めて発見したと発表しました。
県内の企業と連携し、植物由来で体に優しい消毒剤の商品化を目指すそうです。
テアフラビン類は、紅茶の赤色のもとになる色素で、茶葉の発酵過程で生成されます。
環境衛生科学研究所はマウスとネコ、ブタの細胞に、人のノロウイルスに近いウイルスとテアフラビン類を混ぜた液を与える実験を行い、ウイルスが細胞に入り込むのを防ぐ作用を発見しました。
実験に使った3種のウイルスの感染力を約1000分の1に低減できました。
ノロウイルスは感染力が強く、次亜塩素酸ナトリウムや加熱が有効な消毒方法とされますが、金属が腐食したり、手指に使用できなかったりするといった問題点がありました。
県は、より安全な予防法の開発が新たな産業につながるとして研究を進めていました。
同研究所の医薬食品部長は「静岡県名産の茶葉を使い、人に優しい消毒剤を作りたい」と話していました。
紅茶成分にこんな便利な成分が含まれていたのが以外です。