宮台康平投手(27)が今季限りで引退することが28日、発表されました。本人から引退の意向を伝えられて慰留したものの本人の決断は変わらず、球団はこの日、宮台と来季契約を結ばないことを発表。また鈴木裕太投手(22)、育成の内山太嗣捕手(26)とも来季契約を結ばないことを発表しました。
宮台は17年のドラフト7位で日本ハム入団。史上6人目の東大出身プロ野球選手として注目を集めていました。1年目の18年8月23日のソフトバンク戦でプロ初登板初先発し、5回途中4安打2失点で勝敗なし。その後は故障などもあり、一軍戦は1試合の登板のみ。20年オフに自由契約となり、同年の12球団合同トライアウトを経て、ヤクルトに加入しました。
移籍2年目となる今季は春季キャンプから一軍に抜擢され、貴重な左の中継ぎとしてアピールしましたが、一軍登板は2試合で0勝0敗、防御率19.29。プロ5年間では通算3試合に登板し0勝0敗、防御率9.00でした。みやざきフェニックス・リーグにも出場しており、27日の巨人戦では9回から救援登板し、最速149キロを計測するなど1イニングを無失点に抑えていました。それでも「自分では納得しています。ここで選手としての区切りをつけることにしました」と決断したそうです。今後は未定とのこと。
鈴木は18年ドラフト6位指名を受け、日本文理高校からヤクルトへ入団。プロ4年間で一軍での登板はなく、今季二軍戦では34試合に登板して4勝2敗、防御率3.95という成績でした。18年の育成ドラフト1位でヤクルトに入団した内山は今季も支配下登録を目指して二軍戦46試合に出場。自己最高となる打率.297の成績を残したものの、一軍昇格はありませんでした。
球団は宮台を来季の戦力として考えていましたが、本人の希望で引退することになりました。日本シリーズの熱戦が続いている中での退団は寂しいですね。