27日、京セラドーム大阪で日本シリーズ第5戦となるヤクルト対オリックス戦が行われ、ヤクルトは1点リードで迎えた9回、守護神のマクガフが自らの悪送球で同点に追いつかれ、さらに吉田正にライトスタンドに飛び込む2号2ランを被弾…まさかの3失点を喫して4対6で敗れ、今シリーズ初のサヨナラ負けを喫しました。ヤクルトは2連敗となり、これで通算成績は2勝2敗1分け。日本シリーズは移動日を挟み、29日に神宮で第6戦が開催されます。



写真は日刊スポーツより。


ヤクルトの先発は山下。球団新人では1992年第3戦の石井一久以来30年ぶりの日本シリーズ先発でした。ヤクルトは初回にオスナのタイムリーで先制し、2回にはサンタナのソロで2点をリード。山下は3回までは無失点に抑えてましたが、4回に紅林と若月の連続タイムリーで追いつかれ、5回には吉田正にバックスクリーン右へ1号ソロを許して勝ち越されました。山下は5回84球を投げて被安打7、2奪三振、1四球、1死球の3失点。


ヤクルトはリードを許した直後の6回、二死二塁から長岡がライト前に同点タイムリーを放ち、さらに塩見の内野安打で二死一、二塁。ここでこの日2番でスタメンだった青木がライト線を破るタイムリー二塁打を放って4対3と勝ち越し。同点打を放った二走の長岡が勝ち越しのホームを駆け抜けると、青木は雄叫びを上げてガッツポーズを見せていました。

写真はスポニチより。


青木はこのタイムリーを含む3安打でしたね。40歳9ヶ月での達成で、40代選手の日本シリーズでの猛打賞は、96年第1戦の落合博満(巨人=42歳10ヶ月)と、12年第5戦での稲葉篤紀(日本ハム=40歳2ヶ月)に次いで3人目。ヤクルトでは78年第1戦のマニエル、95年第1戦のオマリーの34歳9ヶ月を抜いて球団最年長となります。頼れるベテランですね。


6回は石山、7回と8回は清水が無失点に抑え、4対3とヤクルトリードのまま9回へ。4番手として登板したマクガフは、先頭の代打・安達を四球で塁に出すと、送りバントで一死二塁。ここで西野の投手強襲安打をマクガフが一塁に悪送球する間に同点に追いつかれました。続く中川圭からは空振り三振に仕留めて二死までこぎつけましたが、続く吉田正にサヨナラ2号2ランを被弾し、4対6でサヨナラ負けとなりました。マクガフは昨年の日本シリーズでは第1戦で2点リードの9回に登板しながら一死も取れずに3失点し、吉田正にサヨナラ二塁打を打たれて敗戦投手となっています。その時も京セラドームでしたね。

山下が降板した後に逆転したので、このまま勝てばヤクルトの新人では史上初の日本シリーズ勝利でしたが、なんとも残念です。9回に追いつかれたものの二死まできたので、このまま延長に入るとまだまだ試合続きそうだなぁ…なんて思ってたら、直後に試合が終わってしまいました。悔しい敗戦です。


これで通算成績は2勝2敗1分けの五分。28日の移動日を挟み、29日に神宮で日本シリーズ第6戦が開催されます。勝った方が日本一に王手をかけるという大事な試合です。完封、サヨナラ勝ちと連勝してるオリックスの方に勢いがあるかもしれませんが、本拠地に戻ってくるので流れを変えたいですね。