6月23日日曜の朝、雨というより、かなりの大降りの中、私達は出発した。
M原君は、慎重に運転してくれた。
車はお嬢さんの車で、もう、10年以上前に購入した車しか知らない私と妻には、
へええ、と驚きの連続の、全く昨今の装置が付いた、新しい車だった。
M原君の運転で、雨の中を慎重に九州自動車道を進んで行ったが、
妻の「基山のSAのうどんが美味しかった」という思い出話に、
基山SAに立ち寄ることになった。
私が、まだ運転して佐賀の田舎に帰っていた時は、
小倉を朝食抜きで出発して、1時間くらいで基山に着き、
そこで、トイレ休憩後、うどんを食べるのが習慣になっていた。
M原君のお陰で、15年以上振りに、基山のうどんを食べることができた。
基山SAは、福岡県と佐賀県の県境に立地している。
うまかもん横丁も、
うどんそば屋さんも、変わっていなかった。
牛肉入りのうどんもあったが、
妻と私のお薦めは、カシワウドンだった。
妻はカシワウドンを一杯購入し、取り分け容器を4つ借りて、5人に取り分けた。
福岡県民は、いや北九州市民なのかもしれないが、
博多の柔らかいうどん、北九州のもう少し固めのうどん、小倉駅のかしわうどん、
の3つを知っている。
(昔は、門司駅や門司港駅のうどんも美味かった)
基山SAのうどんは、固さは博多と北九州の中間、カシワと出汁は小倉駅に近い、
そういう感じのものだ。
私はいつも、一味を少々振りかけて食べた。
ただ、思うに、朝飯抜きで1時間、腹が減った時に食べるのだから、
頭の中で、私は、きっと、それが、美味しい一番の理由ではないかと思う。
だが、それを妻に言う勇気は無い、無い、無い!!!
私達はM原君の運転で基山を後にし、
雨の中を佐賀県を横断し(通り抜け)、長崎県に入った。
続きます。