一時帰国して保険で体外受精をする場合に気をつけること | 両角 和人(生殖医療専門医)のブログ

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生殖医療専門医の立場から不妊治療、体外受精、腹腔鏡手術について説明します。また最新の生殖医療の話題や情報を、文献を元に提供します。銀座のレストランやハワイ情報も書いてます。

一時帰国して保険を使い体外受精を検討しています。気をつけることや滞在日数や夫のいなければいけない期間などお教えください。

 

この様なご質問がありましたのでお答えします。

 

気をつけることは治療の経過を見てくれる信頼できる医師を住んでいる所で見つけることです。産婦人科医師であることはもちろんですが不妊治療や体外受精を専門として行なっていることが必要です。

事前にカウンセリング等受けておいて日本で治療をするので引き継いでもらえることをお願いしておくことが必要です。

 

滞在期間は生理開始日を帰国日に合わせられたら、その場合が一番期間を短くできます。ピルを用いて生理の調整を地元の先生に依頼すると良いと思います。

生理14日目前後が採卵となり、その3から5日後に新鮮胚移植となります。判定日は移植から10日目ごろとなります。判定は必ず帰国前に行うことが必須です。

理想としては心拍確認まで日本にいることです。大体妊娠6週頃です。ただ急ぎで帰国をしたい場合、判定後は地元の先生にお願いすることも良いかと思います。

 

ご主人は採卵に合わせて日本に来ることが良いです。ただ精子採取に向けて感染症の検査(HIV,HBV,HCV,梅毒)をしておく必要があるため生理の7日目くらいに合わせて来日するのが良いかと思います。保険の場合その周期に採取することが必要なのですが、凍結をしておくことも可能です。そのため採卵を待たずに帰ることも可能ですが理想は採卵日に射精する方が良いのでやはり採卵日には日本にいる方が良いです。

 

この辺りは個別の事情や対応が求めれますのでオンラインでの相談も受けております。

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