胚盤胞は凍結日、グレード、直径、キッズスコア、アイダスコアのどれが優先される? | 両角 和人(生殖医療専門医)のブログ

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胚盤胞を凍結した場合、凍結日(5日目、6日目)、グレード、大きさ(直径)、キッズスコア、アイダスコアこのどれが優先されるのでしょうか?

 

この様なご質問がありましたのでお答えします。

 

過去の報告で明らかなのは5日目胚盤胞は6日目胚盤胞よりも有意に成績が良いことが挙げられます。



胚盤胞の直径と妊娠率に関してですが、直径が大きい方が妊娠率が高いことが報告されています。



胚盤胞のグレードは言うまでもなくグレードが良い方が妊娠率が高くなります。




これらを踏まえ考えてみると以下の様になります。

胚盤胞のグレード>凍結日>直径

具体的には以下の様に考えます。

5日目のグレード4BBで180μmの胚盤胞と6日目でグレード4ABで直径150μmがあれば5日目の胚盤胞を選びます。


もちろん今はこれ以外にもエンブリオスコープ で観察してダイレクト分割や多核、そして顕微か体外かなど様々な観点から評価していきます。

ご質問のキッズスコア、アイダスコアはこの辺りをAIが分析しています。当院では以前からこれらのスコアを用いて胚の評価をしております。




これらを総合的に評価して移植する胚の順番を決めることになります。

最終的にどの胚にするかは主治医の先生に個別に相談されるのが良いかと思います。