顕微授精は男性不妊の最大の切り札であり、この技術で多くの方がお子さんを授かっており、本当に素晴らしい技術です。人の生殖の弱点を人が克服した賞賛すべき革新的な技術です。
この技術ができる前は精子が少ない方は子供を諦めるしかありませんでした。
生殖医療の最大のブレークスルーは顕微授精と言っても過言ではありません。
今では顕微授精は多くの施設で行われていますが、20年前には限られた施設でしか行われていませんでした。正確に言うと、技術的に難しくて行えませんでした。
この20年をかけてこの技術が広く広まり、今ではどこでも行われるごくありふれた技術となっています。
先行している施設に学びに行きそれを自身の施設で訓練して習得するなど、各施設における技術習得の賜物ですが、技術普及活動をしている受精着床学会の貢献も大きいと思います。
また培養士の横のつながりも大きいと思います。学会などを通してお互いに刺激しあい技術を向上させています。素晴らしいことだと思います。