PGT-Aを行い染色体数を確かめ移植を行う際に自然周期とホルモン補充周期でどちらを選ぶか迷う場合があります。
この論文では自然周期の方が良いと結論つけています。
2014-2018年にかけてアメリカにて研究が行われています。
389周期を検討しています。
45.0% はホルモン補充周期(HRT)
55.0% は自然周期で行われました。
結果は以下の通りでした。
継続妊娠率 流産率
HRT周期 42.6% 17.7% (オッズ比2.05)
自然周期 60.7% 15.0% (オッズ比0.69)
染色体の数を調べて正常な胚を移植する場合には自然周期の方がホルモン補充周期で移植するよりも妊娠には好ましいことが示唆されました。
その理由として排卵による黄体が形成される事が挙げられれています。またHRT周期ではエストロゲンレベルが高くなる事が負の影響を与えている可能性も示唆されています。
今回の結果からも可能ならば自然周期での移植を行うべきだと言えます。
Archives of Gynecology and Obstetrics volume 300, pages1053–1060(2019)
Hormone replacement versus natural frozen embryo transfer for euploid embryos