両角 和人のブログ

生殖医療専門医の立場から不妊治療、体外受精、腹腔鏡手術について説明します。また最新の不妊治療の話題や情報を、文献を元に提供します。
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今日も昨日に引き続き今年の受精着床学会から興味深い演題を紹介します。

神戸にある英ウィメンズクリニックからの演題です。


演題

凍結融解胚移植と新鮮胚移植により妊娠し出生した児の比較検討


目的

凍結融解胚移植から生まれた児の体重は新鮮胚移植から生まれた児と比較すると重くなるという報告があります。今回はこれを検討しました。


方法

2005年1月~2009年12月まで英ウィメンズクリニックにて単体妊娠した2318例を対象として出生児の平均体重を比較検討しています。

新鮮胚移植は520例

 (体外受精332例、顕微授精188例)

凍結胚移植は1798例

 (体外受精1238例、顕微授精560例)


結果

出生児の平均体重は以下の通りになりました。

新鮮胚移植(体外受精)2926.1g

新鮮胚移植(顕微授精)2939.4g

凍結胚移植(体外受精)3069.3g

凍結胚移植(顕微授精)3039.0g

出生児の平均体重は、凍結胚移植を新鮮胚移植と比較すると、凍結胚移植の方が有意に重い事がわかりました。

(p<0.05)


結論

出生児の平均体重は、体外受精と顕微授精と間での差は認めませんでした。

凍結融解胚移植では新鮮胚移植と比較し有意に体重が重くなる事が示唆されました。


考察

体外受精における培養液や移植方法において何らかの影響を与えるとの報告があるため、そのメカニズムはまだ明らかではないものの、今後の体外受精の安全性を考えていく上で重要であると考えらえられます。


この結果から言える事として

英語の論文を見てみると「凍結胚移植後は児の体重が少し重くなる以外他は特に変わりはない」、そういう報告があります。

凍結操作、凍結保存、融解操作の過程で児の体重へ何らかの影響を与えている可能性があると言えます。

どうしてこのような差が出てくるか、今後の更なる検討が必要と言えます。

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