ブログ的には「ただいま」。 | 木村和人、パパ木村、或いは、キムキムと呼ばれる男。

木村和人、パパ木村、或いは、キムキムと呼ばれる男。

ほぼ三つの呼び名が存在しますが、ほぼ同一人物かと思います。

ブログが大変滞っておりまして、ライブ後帰省してそのまま音信不通ということになっておりますが、既に帰阪して10日ほど経っとります。

今回の帰省は、2泊4日(夜中走るのでそういう表記になりますね)で、異例の短さでしたが、帰ってきてからも、昨日まで毎日稼働していたので、少々バテ気味です。

しかし、今日は休みなので一日ゆっくりします。


先日のラグタイム大阪のライブ時に、お客様のJさんから、
「最近ブログ更新してないな~」
とお叱りを頂いたので、今日このタイミングは書かなアカンと。

そこで、なんで最近の僕のブログが福島や原発のことについてばっかりなのか、ということについて、僕が福島県会津若松市出身とご存知なかったようで、あ、そうなんや、となったのであります。


で、出身地の話になりますと、「ご実家は大丈夫ですか」と聞かれるのですが、
「大丈夫です」と答えながらも、やはり放射能にまつわる様々なことがありすぎて、歯切れのない「大丈夫です」になります。

あ、そうそう、同じく他のライブ会場では、一連のブログ記事について、
「非難や批判されて大変じゃないですか?」
ともいわれました。

僕は素人ですから、非難や批判をする程の知見のある人のアンテナには引っかからないようで、そちらは大丈夫です。

さて、福島県は西から、会津地方、中通り地方、浜通り地方と分類されるため、我が会津若松は立地的に、津波の被害は無く、地震の被害も軽かった地域です。

それから、放射性物質の飛散においても、風向き等から、比較的少なく、その為、原発近くから避難されてくるが多く、現在は仮設住宅が各所に建設され、他にも、大熊町が役場機能ごと移転してこられています。

地震直後は、原発事故について流れてくる、政府筋の「直ちに…」系の情報と、それとは真逆のネット系の情報の波に溺れながら、親兄弟をこちらへ避難させなくてはならないような局面が来たときに備えた算段までは立てましたが、それを使うことなく現在に至っています。

立地、風向き、その他諸々の事情を考え合わせた上での判断です。

とはいえ、現在、東日本一円の問題になりつつある、放射能への不安には無縁であるはずもなく、例えば、下水処理場の汚泥には高濃度の放射性物質が含まれているという話も聞きました。

放射性物質は目にみえないくらい小さな塵ですから、落ち葉の集まるような吹き溜まり、雨樋の下など、水や空気の流れによって運ばれますから、低線量の地域でも、5ヶ月のうちに移動と吸着を繰り返して、ホットスポットやミニホットスポットがどこかしらに存在するのでしょう。

県内のテレビでは、例えばX時50分くらいからのニュースは、関西とは比較にならないくらいので量で、福島大一原発事故関連のニュースが流れます。
ラジオでは、県内各地の環境放射能モニタリングポストの値を読み上げます。

帰省中に、ある自治体が独自に除染作業をしている模様が映されました。

郡山市が先鞭をつけた、除染作業については、各地方自治体に波及しましたが、まさに「独自」に行われるもので(費用については、後に国が補填するというような話があったような気もしますが未確認のまま進めます。それだって、本当に払ってくれるのかな~、と各自治体が思わざるをえない状況であるわけです)、国、或いは県から「積極的に」除染をするように、といったお達しはないと聞きました。

国民・国土を守る気がないところに、何で税金払わなアカンのかな~、と思うことしきりです。


帰省の直前に、小出助教のユーストリームを見る機会がありました。

氏は、「映画でR指定があるように、食品についても何歳以上なら食べては大丈夫という、放射能R指定のようなものを作るべき」と言っておられました。

未だに暫定基準値で国は流通を進めようとしていますが、その方針こそが、食の安全についての疑念を作っているわけで、福島県の作った福島新発売というサイトの、農林水産物モニタリング調査(福島市の分)を見ると、ND(不検出)が多く、数値が出てる最低で8ベクレル/キロ、ということは、検出下限値は1でしょ。

ということは、NDのものは子供が食べても安全だろうし、年令によって食べれるものもは増えると。

ところが、暫定基準値に対する信ぴょう性がないものだから、NDと言われても、
「暫定基準よりは下ってことちゃうん?」
ということになる。

しかも、スーパーで手に取る商品が、いつ検査されたものかを知るのは難しい。

となると、消費者は、産地で選ぶことによって、予防線を張るしかありません。


だから、検出下限値がいくらに対してのNDか、或いは、数値を表記する、しかし、なんぼならなんぼの年齢に対しては安全か、なんて、スーパーでお母さんが調べられないから、R指定を定めて置いて告知する→R指定のシールを貼る。


除染もそうですが、こういった手間ひまかけないと、この事態には立ち向かえないと思うんですが、なんかもう、利権のしがらみと金銭至上主義とで絡み合った網みたいので作ったピラミッドの上の方の人達が世の中を動かしてるので、にっちもさっちも行きません。

それによって、原発事故も起こったし、事後処理も…といったことになってるようで、一体どうなるんだろうか、と。

泊原発の再稼働や、牛肉の出荷再開のニュースを見て思うのです。