昨日のワールドカップの日本対スペイン戦でのゴールライン際のボールのVAR判定は微妙でしたね。私もあの瞬間「外へ出た!」と思いましたが、そもそも、人間の肉眼なんぞあてにならないんですよ。その証拠に、この絵を見てください:
これは200年前にフランスの画家が描いた競馬の様子ですが、馬の足の動きが実際とは違います。当時は、人間の目では全力疾走する馬の脚は速すぎて観察することができず、よくわかっていなかったみたいです。そこで、犬がそうだからという理由で、4本の足は全て地面から離れている瞬間があり、そして全部伸びていると考えられていたんですね。実際は、馬は脚が地面から離れる瞬間、前脚は体の下で曲げられているんですよ。それがわかったのは写真撮影技術が確立した19世紀後半だとのこと。
今回のワールドカップでのVARの活用について、私は「もしもTOEIC会場にVARがあったら・・・」なんて考えてしまいました。よくあるケースですが、試験終了の合図があっても鉛筆を置かずに解答を続けていて試験官に注意される人がいます。そういうルールを守らない人たちへの不正防止対策として、会場内にカメラを設置してVAR判定をするんですよ。
例えば、試験終了の合図後3秒以内に鉛筆を置かない人はVARで検知して、後日でもいいので本人に告知するとともに自動的に失格にするのです。これ、どうですか?カメラにかかるコストと受験料がとてつもなく上がると思いますが、技術的には可能なのでは。
それにしても、昨日のスペイン戦。もしVARが無かったら間違いなく「ボールはゴールラインを割った」と判定され、日本は負けて1次リーグ敗退していたんですよね。TOEICもそうですが、「勝つか負けるかは紙一重」です。
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