MotoGP/クリプトデータ・RNF・チームの声明 | 坂田和人 オフィシャルブログ Powered by Ameba

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今年は開幕戦を終えた時点で、各クラスでのレギュラーライダーの怪我による欠場が例年以上に多い。既にMotoGPクラスでは、次戦は4名(P.エスパルガロ、E.バスティアニーニ、M.オリビエラ、M.マルケス)が欠場。

 

先日、M.マルケスがM.オリビエラに追突した際のペナルティが発表されました。(M.マルケスの復帰戦でダブルロングラップペナルティを科すと発表)

しかし、それに対してオリビエラのチーム(クリプトデータ・RNF・チーム)は、声明を発表しました。

クリプトデータ・RNF・チームは「無謀なライディングに対して迅速かつ断固たる行動を取り、『Moto2™』と『Moto3™』の若いライダーや将来のライダーの模範を示すことを強く求めます。」と声明を出しましたが、現在のところ、それに対するFIM MotoGP Stewards Panel (スチュワードパネル) からのリアクションはありません。

個人的には、更にジュニアGP世界選手権、レッドブル・ルーキーズ・カップ、アジア・タレント・カップなどにも大きな影響を及ぼすと思います。

MotoGPライダーがストレートでマシンを振ったり、ブレーキングで足を出したりしますが、実際、国内の選手権でその意味や効果を理解していなくても真似をするのです。無意味にストレートでマシンを振って、過去には接触による死亡事故も数件起きています。(速いライダーの真似をすることは良いことですが、時には無意味な真似も多いです)

それほど、MotoGPライダーの存在は大きいと思います。

 

今回のような通常のライディングをしている際に、突如後ろからダイレクトに身体へ追突されたら、追突された瞬間はエアバックは機能しないはずです。そのため、その衝撃はかなりのもので、一歩間違えば取り返しのつかない事故になっていてもおかしくなかったでしょう。

 

またペナルティーの裁定は、相手が転倒したか転倒しなかったか、大怪我をしたか大怪我をしていないかで裁定にあまりにも大きな隔たりがあると思います。厳しい言い方ですが、意図的であろうと意図的でなかろうが、相手を危険に晒したことは同じです。

 

まして、近年はMotoGP(Moto3クラス)やジュニアGP世界選手権やWSSP300で死亡事故が相次いだことを受け、参戦最低年齢を見直していますが、MotoGPでこういった裁定に関してもしっかりと見直す必要があると思います。

それにより、今年から導入のスプリントレースのあり方も良い意味で変わってくるのではないでしょうか。

 

M.マルケスはこの件に関してしっかり謝罪し、「どんな罰則も受け入れる」と発言していました。決してM.マルケスを非難しているのではなく、全クラスにおけるFIM MotoGP Stewards Panel (スチュワードパネル) の裁定に関しての個人的な意見です。 

 

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Twitter <@kazuto_sakata>
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クリプトデータ・RNF・チームの声明 <motogp.com

アプリリアのサテライトチームが開幕戦ポルトガルGPの決勝レースで発生したインシデントに対する制裁に関して次の声明を発表

 
 

 

クリプトデータ・RNF・チームは、マルク・マルケスミゲール・オリベイラに対する最近の無謀で無責任なレースインシデントを受けて、『FIM MotoGP Stewards Panel(スチュワードパネル)』に対し、より厳しい罰則を科すことを求めます。

 

マルク・マルケスミゲール・オリベイラの間で発生した最近のインシデントは、『MotoGP™』、『Moto2™』及び『Moto3™』のライダーたちに警鐘として役立つはずです。従って、あらゆる種類の無謀で無責任なレースに対する罰の厳しさを彼らに思い出させることが不可欠です。

 

クリプトデータ・RNF・チームは、このような行為を非難し、チームに所属するライダーを含む将来の違反者を抑止するために、より厳しい罰則を強く主張します。我々は、『スチュワードパネル』に対し、このような無謀なライディングに対して迅速かつ断固たる行動を取り、『Moto2™』と『Moto3™』の若いライダーや将来のライダーの模範を示すことを強く求めます。

 

安全はどのスポーツにおいても最優先事項であり、『MotoGP™』は全てのライダーの安全を確保するために必要な措置を講じる必要があると考えます。より安全で責任あるレース環境を開発するための継続的な取り組みにおいて、『スチュワードパネル』をサポートできること期待します。