Moto3/チャンピオン争いはあまりにも呆気無い幕切れ | 坂田和人 オフィシャルブログ Powered by Ameba

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Moto3クラスポイントランキング

P.アコスタ:234P/D.フォッジャ:213P/2人のポイント差は21Pで迎えた第17戦。

このレースで、P.アコスタがD.フォッジャに5P差以上をつければチャンピオンが決定する。

 

レースは終始 D.フォッジャが集団を引っ張るが、レース終盤一旦後退するもラスト2ラップの第11コーナーでP.アコスタのインに飛び込みD.フォッジャがトップへ浮上。

迎えた最終ラップ。第1コーナー立ち上がりでのオーダーは、D.フォッジャ、P.アコスタ、Sガルシア・D.ビンダーのオーダー。

 

第3コーナーで、P.アコスタがD.フォッジャのインに飛び込みトップが入れ替わったその直後、D.ビンダーがS.ガルシアを抜いたが勢い余って止まりきれずにD.フォッジャに追突。D.フォッジャが転倒しそのバイクに接触したS.ガルシアも転倒。

これにより、チャンピオン争いはあまりにも呆気無い幕切れとなった。

 

 

その後は、P.アコスタがそのままトップでチェッカーを受け、GP参戦1年目でチャンピオン獲得となる。これは、1990年 GP125クラス(軽量級)のロリス・カピロッシ氏以来となる31年振りの快挙。(Moto3クラスとなってからは初の快挙)

 

P.アコスタのチャンピオン獲得は、素直にとても素晴らしかったと思います。

ただD.フォッジャのやり場のない気持ちがとても可哀想でならない…。

D.フォッジャも過去にない歴史的な大逆転にトライしていた。

P.アコスタとD.フォッジャの素晴らしいクリーンなチャンピオン争いだっただけに、とても残念な結末でした。

 

D.フォッジャも精一杯走り切って、ランキング2位になったのであれば、P.アコスタのチャンピオン獲得を心から祝せたと思います。

「運も実力のうち」、これが運と言ってしまえばそれまでなのでしょうが…。

 

 

D.ビンダーはチームスタッフに連れられ、D.フォッジャのピットへ訪れたが門前払い。当然、チームは怒り心頭。

 

D.ビンダー(23歳)は、GP参戦歴が7年(116戦目)もあるライダーですが、デビューイヤーから毎年何度も他者と接触し問題を起こしています。過去に日本人ライダーも口を揃えて「近くを走りたくないライダー」と語っていました。

 

今回は失格となったが、こうなる前に対処する機会は何度もあったはずです。

チャンピオン争い以外のライダーがバトルしてはいけないというのではなく、他のライダーを危険にさらす行為が許し難いのです。

これまで犯したビンダーの行為は、たまたま大きな事故に繋がっていないだけで、過去にも一歩間違えば大きな事故になりうる接触も多々ありました。結果として、野放しにしていた末路。

悪質なライダーに対しては、もっと厳しい罰則を考えるべきです。

来季はMotoGPクラスへ参戦するD.ビンダー。

MotoGP自体の品格を下げてしまわなければ良いが。。。

 

若いライダーの死亡事故が増えている中、先日(11/1ブログ)「2年後の2023年から参加年齢(16歳から18歳へ)の引き上げとなるルール改定」が発表されました。

しかし、危険な走りをするライダーへのしっかりした対処など、ドルナスポーツ(Dorna Sports,S.L.) は今出来ることを早急に行って欲しいです。

11/1ブログにも書きましたが、今回のビンダー(23歳)のように参加年齢引き上げだけでは、事故を軽減できる状況ではないことを理解すべきです。

これ以上、大きな事故を起こさないためにも早急の対応が必要だと思います。

 

 

 

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Twitter <@kazuto_sakata>

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