MotoGP/R8 ドイツGP 全クラス 予選リザルト | 坂田和人 オフィシャルブログ Powered by Ameba

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R8 ドイツGP 全クラス 予選リザルト/6月19日 (土)

 

■Moto3

第7戦 カタルーニャGPの決勝レース同様、不可思議な予選結果でした。

「第7戦 カタルーニャGPの決勝レース結果における不可思議について」は、来週にでもお伝えしたいと思います。

 

予選Q1でD.ビンダーがコースイン直後の第1コーナー立ち上がりで、レコードラインを走行しているライダーと接触して転倒。予選Q1でD.ビンダーはトップタイムで予選Q2へ進出となった。

しかし、予選Q2開始直後、レースディレクションより「予選Q1でのD.ビンダーが他車と接触した行為が危険行為と見なされて黒旗扱い」とアナウンスされた。

所謂、「黒旗=失格」 (注意:全日本とは旗の意味が違います) です。

 

それなのに予選の結果を見ると、D.ビンダーは黒旗を受けたにも関わらず、予選グリッドは18番手。予選Q1が失格扱いであれば、最後尾グリッドになるはずでは?!

18番手というのは、予選Q1のトップ4に入った順位=予選Q2の最後尾 (救済措置)。

おそらくレースディレクションの見解は、予選Q1のD.ビンダーが出したタイムは接触前に出したものなので、それに関しては有効と言う判断なのだろう。しかし、本来であれば「失格=ノーリザルト」のはずです。

 

第7戦の決勝レース後にリザルトが出たのは、1時間以上掛かかってからでした。今回も予選後に1時間以上掛かってからリザルトが出ました。

通常は予選・決勝とも10分も掛からずにリザルトが出てくるものです。それを考えると何かしら問題があったのではないでしょうか。

 

くれぐれも気を付けて頂きたいのは、D.ビンダーを批判しているのではなく、レースディレクションの裁定に問題があると言いたいのです。

 

第6戦 イタリアGPのMotoGPでスタート直前のグリッドに付く際、E.バスティアニーニがJ.ザルコに追突し、コース上にバイクを残したまま決勝レースがスタートされてしまい、バスティアニーニがスペアバイクを取りピットへ戻りレースに参加したこと、第7戦 カタルーニャGPにおけるMoto3の決勝結果 (ラストラップに出された赤旗を無視した正式結果)、MotoGPのF.クワルタラロがレース中にレザースーツのファスナーが開いたことによりチェストパッドをコース上に捨て、ファスナー全開のままで走行を続けてチェッカーを受けたことなど、あまりにもレギュレーションに準じていないペナルティーの裁定が問題だと思います。何のためのレギュレーションなのか。

 

実際、私の周りのレース関係者も、ここ数戦の裁定には「??」と言う感じです。

これだけ曖昧な裁定をされてしまうと、レギュレーション通りにレース解説するのが怖くなります。。

本来、もっと明るいニュースをお届けしたいのですが。申し訳ございません。。。

 

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■MotoGP

鈴木竜生選手は3番手。

鳥羽海渡選手は5番手ですが、予選で転倒がありました。転倒直後、左肩を押さえていたのがとても気がかりです。調子が良かっただけに、鎖骨骨折をしていなければ良いですけど…。

國井勇輝選手は16番手。山中琉聖選手は21番手。

 

MotoGPはコースレコードタイムに0.041秒及ばず、Moto2は0.029秒上回るコースレコード更新。

Moto3はというと、初日のFP1 (1回目の走行) よりも0.2秒も遅い予選結果。。。

Moto3の予選での無駄な駆け引きは本当に残念です。。。

最近は、MotoGPの予選もMoto3と同じ傾向になって来ているのが恐ろしい。。。

 

<Moto3 予選リザルト/motogp.com>

 

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■Moto2
予選終了間際に転倒したJ.ザルコがコースレコードに0.041秒及ばずも今季初のP.P.獲得。

ランキングトップのクワルタラロが2番手。

A.エスパルガロが3番手。アプリリアがMotoGPクラスで初フロントロー獲得。

4番手はJ.ミラー。

まだライディングフォームに違和感があったりといまだ本調子でないM.マルケスが得意のドイツGP予選で5番手。(2010年から2019年まで10年連続優勝を挙げている) 残念ながら2010年から続いていた連続P.P.の記録が途絶えたものの、復調の兆し?!

中上貴晶選手は転倒もあり9番手。V.ロッシは16番手。。。

 

<MotoGP 予選リザルト/motogp.com>

 

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11P差でランキング2位のR.フェルナンデスが、従来のコースレコードを0.029秒上回りP.P.獲得。来季MotoGPクラス参戦となるF.ディ・ジャナントニオが2番手。ランキングトップのRガードナーは3番手。27P差でランキング3位のM.ベッツェッキは4番手。小椋藍選手は8番手。

 

ランキングトップのR.ガードナーとランキング2位のR.フェルナンデス、この2人とランキング3位のM.ベッツェッキとは、ポイント差以上に走りに違いがあり、チャンピオン争いは、R.ガードナーとR.フェルナンデスのチームメイト同士の争いとなりそうですね。

 

<Moto2 予選リザルト/motogp.com>

 

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Twitter <@kazuto_sakata>

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