MotoGP/競技規則改定~21年ワイルドカード許可 | 坂田和人 オフィシャルブログ Powered by Ameba

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競技規則改定~21年ワイルドカード許可<motogp.com>

各イベントで各クラス最大2名までが許可され、軽・中量級は既存チームからの参戦に限定。

 

 

 

FIM国際モーターサイクリズム連盟は25日、グランプリ・コミッションが20日に最終戦ポルトガルGPが開催されたポルティマオ・サーキットで来季2021年シーズンに向けた競技規則に関して会議を行い、次ぎの決定を下したことを発表した。

 

競技規則(2021年施行)
イエローフラッグ
ライダーは黄旗が提示された際、転倒したライダーや倒れたライダーに駆け寄っているマーシャルたちを保護する目的で減速しなければいけない。グランプリ・コミッションは、レースディレクションが既に実行している現行の方針を規則に導入。プラクティスセッションで黄旗を通過したライダーは、そのラップのタイムがキャンセルされる。

 

ピットレーンでのスピード違反
レース中におけるピットレーンでのスピード違反は、ライドスルーからダブルロングラップペナルティに処罰を変更(スチュワードは、例えば、スピード違反が過度の場合、さらに、また別の罰則を科す権利を保持する)。

抗議及び控訴のための保証金


規則は現行の実務を形式化するために修正。抗議または控訴を実施する人または団体は、抗議または控訴が成功した場合、常に保証金が返還される(注:現行の実務で没収された保証金は、正当な理由で使用されるために、国際モーターサイクリズム連盟が管理する基金に送金される。)

 

ワイルドカードエントリー
新型コロナウイルスの制限により、2020年はワイルドカードのエントリーはキャンセルされた。2021年は各イベントで各クラス最大2人までのワイルドカードが許可される。ただし、『Moto2™クラス』と『Moto3™クラス』は、既存のチームが運営している場合に限り考慮される。

 

2020年ベストグランプリ
グランプリ・コミッションは、パンデミックが原因で開催日程に混乱が発生したため、どのイベントに対してもベストグランプリを宣言しないことを決定。代わりに、2020年にイベントを開催した全10会場のサーキットに、困難な時期にチャンピオンシップをサポートするために多大な努力を尽くしたことを認め、特別なトロフィーを贈呈する。

 

 

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ワイルドカードエントリーについて、『「Moto2™クラス」と「Moto3™クラス」は、既存のチームが運営している場合に限り考慮される。』とされているので、日本GPで日本人ライダーのワイルドカード参戦は、かなり難しくなりますね。

 

昔はワイルドカードで参戦し、そこで活躍して海外チームにアピールできる可能性を秘めていました。しかし、今後はその可能性がほぼゼロになりそうです。

特にMoto3に限っては、既存のチームが使用するシャーシが日本には存在しないし (一般には手に入らない)、レース直前に貸し出されるECU・エンジンにおいても100%のパフォーマンスを得るのはとても難しい状況。

 

やはり、日本人ライダーがMotoGPのMoto3クラスへ参戦するには、アジア・タレント・カップ参戦し、そこで成績 (チャンピオンかそれ相当の成績) を残してから、FIM CEV Repsol (Moto3™ジュニア世界選手権) or レッドブル・ルーキーズ・カップ (Red Bull Rookies Cup) へ進み、やっとMotoGPのMoto3クラス参戦に近づくと言う、手だてしかなくなってしまいますね…。

 

とは言え、ドルナー・スポーツが統括すようになってから、現在のMotoGPが確立されました。それにより、ヨーロッパでの知名度が格段に上がっているのは事実。また今年のようなコロナ禍でMotoGPが開催できたのは、ドルナー・スポーツがあったからと言っても過言ではないでしょう。

 

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Twitter <@kazuto_sakata>

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