・Moto2/R13 ヨーロッパGP 決勝の流れ
ロウズが自身のミスによる転倒リタイア。これによりランキングトップはバスティアニーニとなる。優勝はベッツェッキ、2位にマルティン、3位にガードナー。マリーニが6位となり、ポイント差を詰めることが出来ず。
チャンピオン争いは、バスティアニーニとロウズに絞られた。そのポイント差は6P。
■ランキングトップのS.ロウズがまさかの転倒。ここのところ、安定感があっただけに意外な転倒。
E.バスティアニーニは、Moto3時代に何度もチャンピオン争いをするも、自らのミスでそのチャンスを不意にしている。そういった過去もあり、個人的な見解では、意外とプレッシャーに弱いという印象。
しかし、今シーズンはここまでノーポイントレースは僅か1回。対して、ロウズは3回となっています。バスティアニーニは、優勝3回、2位1回、3位3回。ロウズは、優勝3回、2位が2回、3位1回。
バスティアニーニは、初めてランキングトップで残り2戦を迎えるます。彼のレースキャリアで、ここまでミスのない(ノーポイント1回)シーズンは初めてのこと。
彼にとって重大な局面。バスティアニーニは、最大のチャンスを物にすることが出来るのか?!
サム・ロウズは、2013年にスーパースポーツ世界選手権でチャンピオンを獲得している経験がある。その経験値がバスティアニーニに打ち勝つのか?!
はたまた現在ランキング3位 (19P差) のL.マリーニが大逆転劇を演じることが出来るのか?!
今回、M.ベッツェッキが優勝しましたが、R11アラゴンGPでトップを走りながらラスト2周目で転倒。R12テルエルGPもノーポイントとなっています。(全15戦)
これは、2018年 Moto3でJ.マルティンとチャンピオン争いをしていた時と似ていて、R15タイGPとR17オーストラリアGPでリタイアしています。(全20戦)
彼の性格なのか経験値なのか、シーズン終盤に失速してしまう傾向にあるようです。
先日のMotoGPでUPしたリンスに似たようなポイントの取り方ですね。
M.ベッツェッキに限らず、ライダーのレース運びや勝ち方、シーズン通しての戦い方、というものは、過去を振り返るとそのパターンが似ていることが非常に多いです。
チャンピオンを獲る多くのライダーは、そういったことを2年目もしくは3年目には改善されて行く傾向が多いです。
以前、MotoGPクラスのV.ロッシはこのように発言していました。
「1年目は勉強の年、2年目はチャンピオンを獲る年。」(多少言葉の言い回しが違うと思いますが、意味合いとしては間違っていないと思います)
1年目は、マシンとサーキット、レースウィークや決勝の流れなど、色々なことを勉強しながら全て全開で走る。
2年目は、チャンピオンを獲る為のシーズンを通しての考え方や戦略。
この言葉通り、GP125・GP250・GP500クラスと全てのカテゴリーで2年目にはチャンピオンを獲得しています。まさに有言実行ですね。
今年のMoto2でのチャンピオンは、J.マルティンと予測していましたが、コロナ陽性で2レースの欠場は手痛かったですね。復帰後の2レースもリタイアに終わり、全てはコロナで流れが変わってしまったように感じます。目に見えない「流れ」というのがあるのがレースの世界。
とは言え、今のMoto2ライダーで、私が一番注目している選手です。(Moto3時代からですが)
MotoGP参戦の2~3年目以降には活躍出来るのではないでしょうか。
現在ランキング7位のテツ(長島哲太選手)は、開幕戦で初優勝、第2戦で2位となった。
来年の発表がされておらず、その動向が気になるところです。
表彰台争いから遠ざかっており、残り2戦で表彰台に上がってシーズンを締めくくって欲しいですね。