11月15日(火)のブログで、「今日は疲れてしまったので、詳細はまた時間のある時にブログへ書き込みます。」と言ってましたので、大変遅くなりましたが詳細をUPします。
11月15日(火)は、栃木県にあるツインリンクもてぎにて、
「第7回 ハルク・プロ MUSASHI スカラシップトレーニング」のお仕事でした。
スカラシップ生は3人で、インストラクターは、小山知良選手、大久保光選手、私を含めた3人です。
いつもは、青山博一選手がレギュラーインストラクターですが、海外出張で不在のため、今回は大久保光選手にお願い致しました。
<イントラ車3台+スカラシップ生車両3台+スペアバイク1台>
朝まで雨が降った影響により、思ったよりも路面の乾きが悪かったです。
ウェット走行の練習と言う程の路面コンディションでなかったので、急遽スケジュールを変更して、午前中はバランスボールを使ったトレーニングを行いました。
「9月20日/第6回 ハルク・プロ MUSASHI スカラシップトレーニング」でも、バランスボールを取り入れた体幹トレーニング行いました。それから時間も経っているので、どれくらい自主トレを行っていたかも気になるところでした。
個人差はあるものの、それなりに進歩はあるようでしたが、「まだまだ足りてない」と言う感じでした。
どんなスポーツでも、「どれだけ自分を追い込むことが出来るか」ということは、必要なことだと思います。イントラ陣営の気持ちは、「もう少し出来るようになってて欲しかった」と言うのが正直な気持ちです。
与えられた環境でしか出来ない、言われた事しかやらない、言われてからやるようでは困るのです。
今後のレース人生で、もっと自主的に何かを考えたり行動に移せるようになってもらいたいです。
<CBR250R DREAM CUP 仕様/特別なパーツは付けてませんが、基礎を学ぶには十分です>
午後からは3本のスポーツ走行を行いました。
1本目は、13時15分からの走行でした。
気温19度、路面温度20度でしたので、この時期としては、とても良いコンディションでした。(10月並の気温らしいです)
<走行前に注意点などの再確認>
3本目の走行時に気温が少し下がりましたが、路面温度は1本目と1度しか変わらず、11月とは思えないコンディションとなりました。
<ライディングフォームのチェック>
このスカラシップでは、意図的にタイヤウォーマーを使用しておりません。
自分自身でしっかりとタイヤを温めることを学び、タイヤからのインフォメーションを感じてもらいたいからです。
<新品タイヤでもタイヤウォーマーは使用しません>
私がサーキットを走り始めた頃は、当然タイヤウォーマーなどはありませんでした。
筑波ロードレース選手権では、僅か10分の予選時間の中、コース上でしっかりとタイヤを温めてからタイムアタックを行ったものです。
その頃の開幕戦は2月だったと記憶しています。そういった厳しいコンディションの中で、タイムを出せたライダーだけが、450台を超えるのエントリーの中で予選通過 (当時は32台) することが出来たのです。
(今の筑波選手権では、エントリー台数がグリッド割れしています…。)
そこで得たものはとても多かったと感じているので、このスカラシップトレーニングでは、敢えてタイヤウォーマーを使用していません。
時代が変わり便利になりましたが、便利になったが故に得られなくなったことも多いと感じています。
シーズンを通してマシンセットも敢えて変更せず、足りない部分は体を使って乗り方でカバーするようにしています。
エンジンが速い訳でもなく、後期車両に前期用マフラーですし、ECUもノーマル、足回りも各々に合わせたセットは行っていません。イントラ車両を含めた6台が同じ仕様となっています。
常に完璧な状態でレースが行われる訳ではありません。
現状のある物で状況を変える努力は、ライダーとして必要なことと考えています。
例年、このスカラシップを終える頃には、生徒自身のマシンよりも良いタイムを出しています。
逆に言えば、生徒自身のマシンでタイムが伸びないのは何故?!と思ってしまいますが…。先に述べた「自主的に何かを考えたり行動に移す」ということが足りないのでしょう。
毎年3人がスカラシップ生として在籍していますが、ここで得た経験を今後のレース活動で生かしてもらいたいです。
今年のスカラシップ生も、来年以降のレース活動で活躍してもらいたいですね。
<走行序盤は隊列での走行>
<ヘアピンコーナー>
<V字コーナー>
<4号車 坂田/2号車 スカラシップ生>
<5号車 小山イントラ/1号車 スカラシップ生>
<6号車 大久保イントラ/3号車 スカラシップ生>
<V字コーナー>