MotoGP/今の話題は…。その1 | 坂田和人 オフィシャルブログ Powered by Ameba

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MotoGPのパドックでは、今年は例年にないくらいシーズンの早い段階から来年についての契約話が始まっている。

 

これには絶対王者のV.ロッシが、早々とヤマハと契約更新を行ったからに他ならないだろう。

今年21年目のGPシーズンを迎え、今もチャンピオン争いをするトップライダーとして君臨している。昨年はチャンピオン争いに敗れたものの、20年で9度の世界チャンピオンに輝いている。今のGP界で、彼のチャンピオン獲得回数は他を圧倒している。

 

環境の変化を求め今以上の高みを目指すためなのか、来年はJ.ロレンソがドカティへ移籍することが決まっている。

J.ロレンソが250時代にアプリリアで戦い、2006・2007に2度の世界チャンピオンに輝いた時のエンジニア「G.ダリリア」がいることもドカティへ移籍することになった大きな理由のひとつだろう。

J.ロレンソが抜けたヤマハのシートは、M.ビニャーレスなのか、それとも他のライダーなのか…。

 

「G.ダリリア」には、私もアプリリア時代にお世話になったことがある。エンジニアとしての腕はもちろんのこと、エンジニアにありがちな「机の上での数字」に拘り過ぎず、ライダーの意見を尊重してマシン開発してくれるので、ライダーにとってはとても頼もしい存在だった。彼は今の地位となっても、日本GPのパドックで会えば快く話をしてくれる人柄だ。

 

昨年は「違った意味で破格の契約」をホンダと交わしたD.ペドロサ。本人はホンダ残留を望んでいるようだが…。D.ペドロザの去就も気になるところ。

ドカティーにJ.ロレンソが入ることにより、玉突き状態で他のライダーがそのシートを失うことになる。この玉突き状態が、メーカーを超えて他のチームにも影響を与えていく。

 

MotoGPのパドックでは、暫くはこの移籍に関することが話題となることでしょう。