小樽駅2番ホームには、午前8時10分小樽発旭川行き普通列車(215M)がスタンバイ。
旭川駅までは約4時間半の長旅となるが、各駅停車で、とことん「赤電」を楽しもう。
※写真1~3:想い出多きこの姿、いつまで見れるのかな?(小樽駅)
顔を洗ってさっぱりして、いざ出発!
※写真4:昭和の香りがする
ちなみに隣に停車していた列車は、ニセコエリアと札幌を結ぶ「快速ニセコライナー」(201系気動車)。
小樽駅の「JR北海道わがまちご当地入場券」(2017年7月販売)の表面にも登場しています。
最高時速130kmを誇る最新鋭のディーゼル気動車で、電車と併結できる珍しい特徴を持つ201系。
何度も乗ったが、キハ40やキハ150と異なり、急な上り坂も苦にしません。
※写真5:裏面の写真は独特の雰囲気に包まれる人気スポット・小樽運河
午前8時21分、朝里駅を発車すると進行方向左側に日本海の美しい風景が広がってきた。
何度見てもいいね~窓を開けて眺められる「赤電」は最高だ。
カーブを走る「赤電」・・
このねじれが、たまらない。
海風が気持ちいいな~それを感じれるのも「赤電」のよいところ。
遠くに見える小樽の街・・
まもなく大好きな海岸線区間が、終わりを告げる。(泣)
次の銭函駅で降りて、朝里駅との間を何回も往復しようかな?
あっ、そうか・・窓が開く「赤電」でないと楽しさ半減。やめとこう。
※写真6~9:札幌~小樽間の日本海は、いつも楽しみです。(朝里~銭函)
海岸線を走る次の「赤電」は同じ編成。
私の席は2両目の前の方なので、丁度、窓が開いているあたりと思う。偶然だが妙にリアルだ。
※写真10:ありがたい711系電車記念ファイル
午前9時5分、札幌駅到着。
スタート地点に戻ってしまい、乗り鉄旅が終わった感じです。(笑)
札幌駅の「JR北海道わがまちご当地入場券」をご紹介します。
両側の電車が731系、中央が733系で、ともに今の主力電車。
いつか「わがまちご当地入場券【昭和復刻版】」が世に出る時は、711系(赤電)が登場して欲しい。
※写真11:空気が澄んでいる北海道!札幌の夜景も魅力一杯ですよ。
さて・・ここから(前回好評だった?)ローカル線妄想タイム・・
今回は札幌駅から接続している、2020年5月7日に一部が廃止予定の札沼線。
(愛称:学園都市線・桑園~新十津川・76.5km。新型コロナウィルス感染対策のため最終運行日は4月24日に変更となり、更に予定を早め、4月17日を以て最終運行終了となりました。私も乗車を断念。泣)
廃止区間は、非電化区間の北海道医療大学~新十津川間(47.6km)で、1両編成のキハ40が田園風景などを、のんび~り走ります。
それでは記念グッズで、札沼線に行ってみよう。
北海道は都市近郊でも、このような自然豊かな風景に出会います。何度も乗りたかったな~
札沼線名物、小さな「ハエたたき」。
ここは新十津川駅近くの下徳富(しもとっぷ)~南下得富。
形状が似ているためついた電柱の愛称で、昭和まではもっと大きいハエたたきが、線路横に連なってました。函館本線(山線)の巨大ハエたたきは忘れません。
※写真12・13:ドアが緑色のキハ40は積雪対応のため、札沼線専用に馬力をアップしています。
次はお宝級グッズ!
北海道内で広く急行列車として活躍したキハ56を、1両編成で走れるように改造したキハ53。
札沼線では確か、1996年頃まで当別~新十津川間で活躍していたと思います。
鮮やかな国鉄急行色は、何度見てもいいですね~乗りたかった。
※写真14・15:急行色を見ると国鉄時代の10両前後の長大編成急行を思い出す。
最終列車が日本一早いことで知られる、終着・新十津川駅。列車の発着は、1日1回しかありません。
でも・・人気者の駅長犬「ララちゃん」が、お客さんを待っています。
可愛いね~また行かなくては・・
※写真16・17:新十津川駅と名物駅長「ララちゃん」
新十津川駅にたどり着いた時にゲットした「JR北海道わがまちご当地入場券」。
新十津川駅の停車時間は12分。(午前9時28分最終列車到着→午前9時40分最終列車発車)
この日は夏の週末で車内も混み、駅も賑わっていて、記念グッズを買って列車に飛び乗るだけで精一杯。乗り遅れると翌日まで列車がないので。
※写真18:貴重な一枚「JR北海道わがまちご当地入場券」(新十津川駅)
次は、1980年頃の写真なのだろうか?
タラコ色のキハ40、しかも2両編成。
ローカル線ならではの「腕木(うでき)式信号機」。
そして新十津川~札幌のサボ(行先表示板)。当時は札幌~新十津川間を1日5往復列車が走ってました。
※写真19:古き良き時代の札沼線・新十津川駅
札沼線記念グッズは、新十津川駅前の販売所をはじめ、道内主要駅のキオスクで販売していると思います。
さて・・「赤電」の旅に戻って・・
午前9時8分、札幌駅発車。
お客さんの多くが札幌駅で降りたので、席を自由に移動し進行方向両側の景色が見れる。
窓も開くし、まるで都市部を走るローカル線のようだ。嬉しい。
※写真20:旭川行「赤電(215M)」札幌駅発車(列車の後方を撮影)
江別駅までは都市部を走るので、車窓の景色にはこだわらず駅弁タイム!
今日は、札幌駅の伝統的な駅弁「石狩鮭めし」。
朝早く買ったものの、ここまで食べる暇がなく、やっと・・いただきま~す!
お腹ペコペコ、美味しいわ~
※写真21:1923年からのロングセラー駅弁「石狩鮭めし」(2020年撮影)
午前9時35分、江別駅到着。
向かいには新たな主力電車・733系電車が停車し、窓には「赤電」の姿が写っている。
各駅の停車時間が短く、赤電の写真がなかなか撮れないので、ラッキー!
※写真22:江別駅での新旧交代劇
そして江別駅の「JR北海道わがまちご当地入場券」。
表紙を飾るのは733系電車の「快速いしかりライナー」ですが、2020年3月13日を以って「快速いしかりライナー」も役割を終えました。
札幌から岩見沢に通勤していた時、お世話になった快速列車・・ありがとう。
※写真23:都市部の森の側を走る733系電車の「快速いしかりライナー」(大麻~野幌)
午前9時36分、江別駅を発車した「赤電」は、まもなく夕張川の長い鉄橋を走り抜ける。
進行方向右側の風景はとても印象的で、都市部を過ぎるとすぐに、自然の姿がど~んと現れるのも、実に北海道らしい。
※写真24:夕張川は流域の地質が細かな泥の堆積岩なので、ダムの放流や大雨で流れが強くなると濁りやすい。(江別~豊幌)
夕張川鉄橋を通過すると、列車は右に大きく曲がりながら快走。
※写真25:夕張川を過ぎると進行方向左側には防雪林が続き、右側には田園風景が広がります。(江別~豊幌・後方を撮影)
好天の乗り鉄旅、最高だね!
(つづく)
※追伸
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