今回の旅は初登場・日高本線!

かつては苫小牧市から太平洋沿岸やサラブレッドがくつろぐ牧草地帯を東へ走り、海の風景が美しい様似町を結ぶ絶景路線(140.5km)でしたが、2015年夏、北海道に連続して上陸した台風による高波で広範囲にわたり路床を失い、復旧に莫大な費用を要することから、2021年4月1日、鵡川~様似間が廃止。現在は苫小牧駅~鵡川駅(30.5km)のみが運行しています。

 

日高管内浦河町に在住していた時、ガタン~ゴトン~♬を引き連れてのんびり走るキハ40は身近な存在でしたが、仕事が忙しかったこともあり日高本線には乗れず「2015年夏に乗ろう!撮ろう!」と計画していたところ、まったく予想していなかった日高本線の不通・・泣 

まさに、後悔先に立たず。

 

それから約9年後の2024年5月4日。

やっと・・やっと日高本線に乗ることができました!

それでは旅日記のスタートです!

 

まずは乗車前に腹ごしらえ・・笑

苫小牧駅といえば、これだよね!

名物駅弁「ほっきめめし」を、いただきま~す!

駅弁を堪能した後、駅の改札口へ。この時間帯は午後イチの普通列車が4方向(1番ホームは日高本線・鵡川行。2番ホームは室蘭本線・室蘭行と千歳線・千歳行。4番ホームは室蘭本線・岩見沢行)へ発車する。うわ~これはたまらんな~笑

1番ホームにやってきた。午後1時30分発・鵡川行普通列車(2227D)は既に入線。

しかも久しぶりに乗るキハ40「北海道の恵み」シリーズの「道央花の恵」。これは幸先がいいぞ!

 

隣の2番ホームには室蘭行の普通列車が停車しているが、これが2023年5月から導入された新型車両・737系電車か・・ボディー側面の配色が似ているね。

737系は老朽化したキハ143形の後継車両。編成が短いので室蘭本線や函館本線(岩見沢~旭川)で活躍するのだろう。頑張れよ!

ちなみに次の写真がキハ143。客車を改造したディーゼル気動車で最高時速110kmの強者でした。

おや?4番ホームからキハの香りがしてきたぞ・・これは外せない、早速行ってみよう!

岩見沢行普通列車はJR北海道限定車両・キハ150。今まで人気薄のようだが、キハが少なくなっていくので希少価値は高い。非冷房車の100番台は上下に開ける窓に改良したら、きっと人気が出ると思う。

時は過ぎ、苫小牧駅に次にやってきたのは2024年8月24日。これから午前7時51分発・鵡川行普通列車(2223D)に乗る。

まずは、苫小牧市のシンボル「王子製紙苫小牧工場の紅白煙突」とツーショットでパチリ!これがいつもの来駅記念。朝のこのアングルは順光なので、愛用のコンパクトデジカメでもきれいに撮れる。

 

実は次の列車(午前10時21分発・鵡川行普通列車(2225D))に乗る予定だったが「道内のキハ40は2025年3月に定期運行を終える見込み」との情報が流れ、週末(土)なら、きっと次の列車に乗りに来る人が多いだろうと予想し、朝のキハ40を選択。はたして「早起きは三文の徳」作戦は吉と出るのだろうか?

最近はいろんなキハ40が登場しているが、長年、北海道のローカル線を支えてきたのは「北海道色」のキハ40。いつ乗り納めになるかわからないので、できるだけ記憶・記録に残すようにしよう。

さぁ、乗りましょう!

お客さんはボックス席に1人程度。予想どおりの展開だ。ガラガラ列車好きには最高の環境。ばんざーい!

午前7時51分、乗り鉄旅のワクワク感を乗せて、列車は苫小牧駅を発車!

さすが苫小牧駅、線路が何本もあるね。(進行方向左側前方)

やがて日高本線は室蘭本線と並走し、

右に曲がりながら室蘭本線と別れ、

苫小牧市の市街地を去り(進行方向左側後方)、

進行方向右側前方には勇払駅の近くにある日本製紙北海道工場が見えてくる。(キハ40「道央花の恵」より)

この区間は平坦かつほとんど直線区間なので結構速い。時速90km近いのかな? ヨンマル君、気持ちよさそう!

かつて日高本線で活躍していた「急行えりも」も、こんな感じで走っていたのだろう。

午前8時1分、列車は勇払駅にやってきた。

この日の到着者はキハ40「カムイサウルス復興トレイン(むかわ竜)」。

2018年9月6日に発生した北海道胆振東部地震(最大震度7)の復興支援のシンボルとして、2021年10月から日高本線・室蘭本線で活躍している車両で、2021年12月以来の再会だ。

午前8時2分、鵡川行普通列車(2223D)は勇払駅を発車!

 

※写真1~21:軽快な走りが続く苫小牧~勇払

 

勇払駅を発車すると列車は住宅地を通過していくが、道道苫小牧環状線の跨線橋を通過すると車窓の景色は一変!進行方向の両側には湿原地帯が一気に広がる。この変化に驚く旅人は、きっと多いだろうね。

 

次の写真はキハ40「道南の恵み」から。5月上旬の湿原はまだ枯れたままだが、その分、川・沼との区別がつきやすい。

道道苫小牧環状線から、夏、この景色をパチリ!

鵡川行の「むかわ竜」が湿原を横切るように走り去っていく。

 

 

このエリアの車窓の景色は動画でどうぞ。(進行方向左側後方)

リズミカルなガタン~ゴトン〜♫と、シューからズ~と響く空気圧ブレーキ!

そこからエンジンをうならせ加速!

ローカル線に乗ったらこれだよね!最高です!!

【撮影時間:58秒(勇払~浜厚真)】

 

進行方向右側から遠くを眺めると、やっと太平洋が見えてきた。

かつては海辺を走るのがとても魅力的だった鉄路。窓側にお座りの旅人さんは、その鉄道風景を思い浮かべながら旅愁に浸っているのかもしれない。

列車は約7km続く直線区間を走り抜けるとブレーキをかけ右にカーブ。まもなく日高本線の見せ場「厚真川鉄橋」に差し掛かる。

鉄橋好きとしては最高の瞬間がやってきた!

まずは鉄橋通過シーンをパチリ!(左から右へ進行中)

夕暮れの鉄橋通過シーンは動画でどうぞ。

【撮影時間:32秒。車両はキハ40「北海道の恵み」シリーズの「道南海の恵」】

 

車窓の景色も動画でどうぞ。(進行方向左側後方)

8月24日は大雨の後で厚真川は増水。まるで南米の大きな河川を渡っているような感じでした。

【撮影時間:56秒(勇払~浜厚真)】

 

鉄橋を通過すると列車は左にカーブ。踏切を通過すると車内放送のとおり、まもなく浜厚真駅に到着です。

 

踏切で鉄橋を通過した列車を待つ。

お~!やって来たのはキハ40「道南海の恵」ではないか!明るいカラーリングが晩秋に映えるね。

 

 

この車両、通常は日高本線に姿を現さないが、2025年10月からは次のポスターのとおり全道のキハ40が日高本線に集結。私も「今日はどの車両が登場するのだろう?」とワクワクしながら時々訪れました。

「宗谷線・急行色」もここでゲット。

車両のカーラリングは晩秋の景色にマッチ。 自然環境の厳しい宗谷本線を力走してきた歴史に相応しいと思う。

 

 

※写真22~36:北海道らしい景色が続く勇払~浜厚真

 

(つづく)

 

※備考

「北海道ローカル線旅日記!キハで楽しむ日高本線」をご覧いただきまして、ありがとうございます。

 

今の日高本線の魅力は湿原と鉄橋と思います。また、お昼前後の列車運行があり、短区間の往復でタイムパフォーマンスが高いのも魅力だと感じています。

 

ただ・・キハ40が姿を消したのは本当に残念。夏も涼しい区間なので、窓が開く車両に生き残って欲しいと願ってました。

キハ40が夏の週末、1日1往復程度走っているシーンを夢見ながら、旅日記を書き続けます。