只今、2014年8月31日、午後2時53分。

普通列車と快速列車を乗り継ぐ「北海道ぐるっと乗り鉄旅・目指せ2日で1,000km!」は2日目を迎え、網走駅から乗った普通列車(4662D)は、終着・遠軽駅に到着。

 

遠軽駅では、直線的に結ばれた名寄本線(遠軽~紋別~名寄・1989年4月廃止)と石北本線(遠軽~網走)の後に、石北本線(新旭川~遠軽)がV字のように接続されたため、先頭と後方が入れ替わるスイッチバック方式となっている。

次の写真は名寄本線廃止前の地図。中央やや右側に遠軽駅があり、そこから中湧別、海岸線を北上して興部から西に向かい名寄駅まで結んだのが名寄本線。

中湧別~遠軽~留辺蘂(石北本線)が開通して、その後、北見峠越えの難工事で開通が遅れた丸瀬布方面からの石北本線が遠軽駅に接続しました。

(1977年12月の道内時刻表より)

次に乗る列車は、午後4時12分発の旭川行普通列車(4626D)。

車両は網走駅から乗ってきた4662D(キハ40-826とキハ40-832)と同じなので、お互い長旅の途中でひと休みという感じだ。また、よろしくね。

跨線橋から反対側を眺めると、ご覧のとおり。

ここから名寄本線が続いていたんだな~

1977年12月の時刻表によると、当時は急行列車2本(「急行紋別(遠軽~名寄~札幌、遠軽~紋別間は普通列車)」・「急行天都(網走~遠軽~興部)」と普通列車10本が運行。また札幌~網走間の寝台急行「大雪」に接続するため、始発は午前4時32分に発車し、遠軽行の最終列車は午後11時50分に到着している。

 

夜明け前から深夜まで、遠軽駅はかなり賑わっていたのだろう。廃止になる前に乗っておけばよかった・・残念

 

さて・・

次の列車までは1時間以上あるので、旅仲間と遠軽の街を散策することに。

 

遠軽駅の次に途中下車できるのは、午後6時12分に到着する上川駅。

旅の途中で小腹が減るかもしれないので、スーパーでお菓子を買っておこう。

あれ? 街灯に「コスモス」の旗が掲示されているぞ?

あっ、そうか! 街の公園(太陽の丘)では、コスモスが満開かもしれない。

 

でも・・今日は時間もないし、中年男5人で訪ねる所でもないのでパス・・苦笑

遠軽名物「かにめし」を製造・販売している「岡村べんとう屋」さんにやって来た。

駅のキオスクで「かにめし」のことを尋ねたら、「今日は既に完売です。岡村べんとう屋さんにあるかもしれません」と伺ったので、ダメ元でお店の人に聞いてみよう。

「ごめんくださ~い。「かにめし」はありますか?」

べんとう屋さん:「あるんですけれど、残り2個です」

えっ、中途半端な数だな~ できれば5個買いたかったが 仕方ない、2個ゲット。私は(上の写真のとおり)2013年にいただいているので、他の4人で分け合って食べてね。

 

実は朝飯・昼飯も「かにめし」だったので、晩飯も「かにめし」をいただく「かにめし三昧」を密かにもくろんでいたのだが、残念。

 

午後3時40分、街中の散策を終え遠軽駅へ戻る。

駅に向かう人は私の旅仲間。みんな、疲れていないかな?

私は「かにめし」を諦めたので、駅に向かって右隣にある「駅そば屋」さんに行き、

大好きな遠軽名物「あいがもそば」を、ヨンマル見ながら、いただきま~す!

いつ食べても美味しい遠軽駅の駅そば。

でも、お店を切り盛りしていた方がお亡くなりになり、2019年春頃から閉店となりました。

 

NHK-BS「呑み鉄本線日本旅・夏の石北本線」で六角さんも2019年夏に訪れ、楽しみにしていたおそばをいただくことができず、とても残念がっていましたね。

思い出があるので、とても寂しいです。長い間、本当にありがとうございました。

 

実は、遠軽駅では他にしたかったことがあったんです。

それは遠軽駅で我々を追い抜いていく網走発札幌行「特急オホーツク6号」のスイッチバックを、駅のホームから眺めること。

 

でも、そんなことを考えていたのは私だけなので、そのことは仲間に語らず、2015年夏に一人で眺めてきました。  

では、その様子を写真でどうぞ。

 

午後3時14分、キハ183系「特急オホーツク6号」がやって来た! 

四つ目のヘッドライトがいいね~

うわ~たまらん。

ライトは遠目から近目に変わり、

1番線に入線していく。

カメラのバッテリーを心配せずに、

次々シャッターを切れる幸せ・・笑

旭川行普通列車(4626D)もスタンバイ。

去年(2014年)の夏を思い出すな~

「特急オホーツク6号」が到着!

停車時間は3分。この間に運転士さんが交代し、ヘッドライトが点灯。

 

進行方向が変わるので、乗客の皆さん、座席をくるりと回しているんだろうね。

勝手がわからない人もいるので、お互い協力しながらの作業なんですよ。

「まもなく1番線より札幌行・特急オホーツク6号が発車です」というアナウンスが流れた後、午後3時17分、発車!

スラントノーズは、かっこいい!

横顔もグッド。

大きなエンジン音を引き連れて、

列車泣かせの難所・北見峠(石北トンネル)を目指す。

列車は右の線路へ

少しずつ移動し、

旭川行きの本線に入ると

右へ大きくカーブする。乗りたい・・泣

※写真1~32:遠軽駅と街中散策の様子+遠軽名物「かにめし」(※岡村べんとう屋さんは閉業されたようです。もう一度、かにめしを食べたかったな~泣)

 

最後に登場するのは2023年夏の札幌発網走行「特急オホーツク1号」。

キハ183系の後を継いだキハ283系が午前10時26分に遠軽駅に到着するシーンで、「特急オホーツク6号」とは逆の動きを撮った動画です。

【撮影時間:50秒】

 

ちなみに遠軽駅から乗って北見駅まで行きましたが、キハ283系は常紋峠の急な坂もなんのその。

その様子の一部は「北海道ローカル線旅日記!夏の石北本線・完乗編⑥」でご紹介しています。

 

次回は遠軽駅を出発し、石北本線の旅もいよいよ後半。

疲れてはきたけれど、天気もいいし、ず~とキハ40に乗っていたいね。 

 

【つづく】 

 

※追伸

「北海道ローカル線旅日記!夏の石北本線・完乗編(網走駅~旭川駅)」をご覧いただきまして、誠にありがとうございます。

 

パリ五輪のテレビ中継が気になって、なかなか書き終えることができませんでした。オリンピックは4年に一度なので仕方ない。頑張れ!日本!!