センターが2塁けん制に入る・・・少年野球あるある | お父さんでも出来る少年野球審判

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息子がお世話になった少年野球チームで審判のお手伝いをしています。
ホント野球のルールは複雑で審判は難しいですね ←だから面白いんですよね。
他に50ccでソロキャンプ、御朱印集め、将棋と多趣味な爺さんです。

 

皆さん、こんにちは。 

ヒタヒタと音もなく近づく新型コロナウィルスに恐怖している KAZ-G です。

 

わたくしの仕事関係でも新たな局面です。 親会社の社員に犠牲者が出てしまいました。

 

昨日の読売新聞オンラインでは「・・・13日東京都内の建設現場で働いていた社員3人が新型コロナウィルスが感染し、そのうち50歳代の男性1人が死亡したと発表した・・・感染防止を強化するため、緊急事態宣言が発令された7都府県で施工中の500の現場で、原則、工事を停止することも明らかにした」

 

国からの “  保障無き自粛要請 “  だけでは、なかなか企業活動を止める英断はできません。 

 

感染リスクを出来る限り減らす努力をしながら企業活動をしてきましたが、社内から死者が出ては企業活動を止めざるを得ません。

結局、身近な誰かが亡くならない限り英断出来ないんです。 

 

こんな、企業にチキンレースを強いる様な国政は異常 です。 

 

さて、暗いお話は横に置いておいて、少年野球審判のお話しは、昨日の続きです。

 

1回表自チームの攻撃、1アウト3塁2塁でバッターは4番H口くんです。

試合は始まったばかりですが、0アウト3塁2塁で前進守備です。 

試合の序盤では1つづつアウトを取るのがセオリーなのですが、練習試合でもありますので、1点を守る守備体形できましたね。

 

ショート、セカンドが前に出てきますから、2塁へのけん制が無くなります。

2塁ランナーは、塁間の中ほどまで大胆にリード出来ます。

ピッチャーは、プレートを外し2塁ランナーに近づきけん制しますが、3塁ランナーがいるので思い切って追うことが出来ません。 

ここで、センターがスルスルーっと2塁ベースに入ってきたところで、ピッチャーは2塁へ送球。

2塁ランナーH野くんが挟まれてしまいます。

 

このセンターが2塁ベースに入るプレイは、 少年野球あるある です。 

ただし、センターへのけん制球が悪送球になってしまうと、センターの後ろのカバーは誰もいませんから2人のランナーがホームインしてしまう危険性もはらんでいます。

 

それでも、ここぞと言う場面で使う強豪チームさんがいます。 

ピッチャーはバッターに集中している様に見せかけて、キャッチャーのサインでクルっと早い回転で、2塁ベースカバーに入ったセンターにけん制球を投げて2塁ランナーをアウトにします。

 

ホントに絶妙なタイミングなんです。

2塁ランナーが塁間の中ほどまで出ていると、2塁ランナーは2塁ベースへ戻れませんので挟殺プレイが発生してしまいます。

その間に3塁ランナーにホームを衝かれてしまいます。

 

しかし、塁間の中ほどよりも2塁ベースに近い場合は本能的といいますか、ランナーは2塁ベースに戻ろうとします。 

・・・ が、間に合わないんですね。

そして一連のプレイが速いので3塁ランナーがホームを衝くことが出来ません。

 

自チームの試合ではありませんが、強豪チームさんが公式戦の大事な試合、0アウト満塁のサヨナラ負けの大ピンチからこのプレイで凌いだ試合を観た時には、さすがに感心しましたね。 そしてタイブレイクに持込み最後は勝っていました。

 

自チームが昨年、よく使っていたプレイがあります。 これはキャッチャーの肩がある程度強いことが条件なのですが。

少年野球あるある で、ランナー3塁1塁の場合、1塁ランナーの2塁盗塁は無警戒です。

2塁への送球の間に3塁ランナーがホームを衝くからです。

 

この3塁1塁からの1塁ランナーの盗塁はスルーが 少年野球あるある なんです。

なので3塁1塁からは打者は初球 見逃し で1塁ランナーを2塁へ進めます。

当然、3塁ランナーもキャッチャーが2塁送球すると思いませんので、ホームを衝く緊張感に欠けています。

 

・・・ なので、けっこう昨年はこの2盗をする1塁ランナーをキャッチャーが刺すのが面白い様に決まっていましたね(笑)

 

挟殺プレイが始まる隙に3塁ランナーK澤くんがホームを衝きます。

ホームでのクロスプレイが発生するのですが、ビデオをコマ送りで見ていると、色々見えてきます。

衝突防止ルールから、キャッチャーはホームベースを空けておかなくてはいけません。

野手からの送球を受けるために無意識のうちにホームベースを塞ぐ結果になってしまう場合は走塁妨害(オブストラクション)をとりません。

 

このキャッチャーくん、野手がホームに送球する前から、少しホームベース寄りに足をずらしましたね。

そして、送球を受けるころには、上手くベースを塞いでいます(汗)

送球が少し3塁寄り、そして3塁ランナーK澤くんの足も速く、スワイプタッグ(追いタッチ)になりました。

クロスプレイです。

 

球審S目さん、グッと腰を落とし、" セーフ " 判定です。

 

ちょっと、球審が判定する位置ではキャッチャーのスワイプタッグが入っているかどうか見えないのですが、仕方ありません。

・・・ 多分、審判講習では、野手の送球とキャッチャーの位置、ランナーの動きからプレイを予測し一歩でも動くのが良いでしょう、なんてお話になると思います。

 

・・・ が、わたくしも、100% 無理ですネ(苦笑) ← キッパリ

 

この一連のプレイで1点先取、尚も0アウト3塁、追加点のチャンスです。

 

 

さて、1球も投球が進まない所ですが、今日のお話はこれくらいにします。

 

 

 

審判をすることになったお父さん審判さん、審判を始めたのだけれども・・という方達に少しでもご参考になればと実践での審判ぶりから色々お話をさせていただいています。

けっして審判さんの判定を否定しているものではありませんので、ご理解お願いします。