大荘厳菩薩は無量義の教えを聞いて深く感動して世尊にこの無量義の経典はどこから来て、どこへ行き、どこにとどまるのかものかという質問を、衆生のためにしました。世尊は「この経は本諸仏の室宅から来て、一切衆生の発菩提心に至り、そしてもろもろの菩薩行の中にどどまるのです」とお答えになられました。
「本諸仏の室宅から来た」というのは大乗のこの教えは仏のやむにやまれぬお心から出た真実甚深の教えであることを力強くおっしゃられているのです。その教えの至る所、すなわち目的は、仏の悟りに達するまで努力していこうという心を起こさせることであるというのです。そして、その教えの落ち着くところは菩薩行の中である。すなわち、仏の悟りに至るためのいろいろなよい行いこそがその教えの住家なのです。だからこの教えにしたがって修行を積んでいれば、だれでも仏の悟りに至ることができるという大きな功徳があるのです。とお説きになります。
それから世尊はその功徳の十カ条について詳しくお説きになります。
(法華経の新しい解釈 全 P57~58から抜粋)
ひと言感想
次回からの功徳の十カ条が楽しみですが、特に第一の功徳がいちばんの根本になるものでくわしく解説していただいております。第一だけで2日に分けての掲載になりそうです(汗)
今日の解説の中で“目的は、仏の悟りに達するまで努力していこうという心を起こさせることである”という一節が気にとまり、とても感動しました。
じーじ