「十功徳品」第三ーその3 | やなもとかずのり 読書100本ノック

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本を買うのは好き、でも読むのは...。先日高校生の息子に『お父さんの本たちはオブジェ』と本当のことを言われ一念発起。年内に100冊の本を読み、しかも感想をブログに書くという負荷をかけることを決意。読み終えた本は希望者にプレゼント企画付(アメーバ会員限定で抽選)

この経はまず第一に次のような功徳があります。

「菩提心が起きる」ー大乗の教えを学んでいるものでもまだ仏の悟りに達しようとまで思いつめていない人に菩提心を起こさしめます。

「慈心が起きます」ー人を幸せにしてあげようという気持ちのない人になさけ心を起こさせます。

「大悲の心が起きます」ー人を苦しめたり、生きものを殺したりすることを好む者にはかわいそうだという心を起こさせて、生きものを苦しめたり殺したりしないばかりか、逆に苦しんでいるものを救いたいという心を起こさせます。

「嫉妬心が消えます」ー自分よりすぐれた人に対し憎しみやねたみの心を感じるくせのある人も、仏の教えを心からありがたく思えるようになれば、仏様の前ではそのすぐれた人も自分も変わりのない人間であることに気づき、人を超越した仏様のようになりたいという心でいっぱいになるため、人に対してのねたみ心などは消えてしまいます。

「能捨の心が起こります」ー自分の身の回りにあるもの(財産・地位・名誉・家族など)に対して愛情を感じるのは当たり前のことですが、それに執着(愛著)すると、いろいろな悩みを生じます。この時捨てるべきときにはいつでも捨てることができる心境になっていれば、心は自由自在になってとらわれることがないために、かえって家族と仲良くでき、財産も有意義に使え、地位も立派に生かすことができるようになります。

「布施の心がわきます」ー慳(けん)自分の持っているものを惜しむ心や貪(どん)人の持っているものをむやみに欲しがる心の激しい人も、『ただ衆生のために』という仏のお心がわかれば、自然に布施の心が湧いてきて他の人に良くしてあげるようになり、人のために役立つようになります。

 

(法華経の新しい解釈 全 P59~60から抜粋)

 

ひと言感想

やはり第一の功徳は、この経の根本になるので、量的に2日はかかります。今日の解説されている功徳はすべてが元々もっているものと真逆の自分に変われるという内容でした。よく『人を変えることはできない。もし人を変えたければ自分が変わればいい』と教えてもらっていますが、ではその自分はどうすれば変われるのか?この2日間は「そうなのかー』と読み過ごすのか、肝に銘じるつもりで読み進めるかで天と地の差が開くと思います。

 

じーじ