今日は久しぶりに日経新聞の一面から。
厚生労働省は少子化対策の一環として、保育所の新設を支援する。
10人程度の少人数の子供を預かる「ミニ保育所」の建設に補助金を支給する。
企業が会社の施設内などで運営する「企業内保育所」への支援を広げる。
という内容です。


私は9月3日のfacebookでの書き込みで

『母子家庭の母親というのは
土日サービス業で働く人も多くいるのだが
現実には仕事中、子供の預け先に困る場合が多い

国は「少子化対策」かつ「女性の社会進出」というなら
小さな子供を持つ母親が不安を感じずに働けるように
もっと土日も安価で利用できる公共の託児施設に予算を投じるべきだと思う』

ということを書いたのですが
本記事はそれに対応した政策といえるもので注目しています。
特に「企業内保育所」という言葉にはとても期待をしています。

子供を産み、育てる女性が多く社会で働けるようになるためには
職場でも子供の面倒を見てもらえるような
そういう社会の度量の広さというのは期待したっていいんじゃないかと思うのです。


さて
我が家でも経験しましたし、
恐らく多くの子育て世代が聞いたこと事があるかと思うのですが

女性が職を探す際に
「小さな子供を持つ女性は『子供が熱を出したから早退させてください』などと言うので雇えない」
と言われ不採用となるケースは多くあります。

実際、保育園では
預かってる子供が熱を出すと親御さんを呼んで連れて帰ってもらう事になっているのですから、
それを理由に採用してもらえないのでは、そもそも女性に社会進出を促すことの方が酷である気がします。

共働き家庭でさえ大変であるのに、ましてや小さな子供を持つ母子家庭においては
その苦労は察するに余りあるというものです。

これについては、実際に友人が9月3日の私の書き込みに対し
コメントを残してくれた事があったので、(一応本人に断ったうえで)紹介させていただきます。


『職を探すときに、自分の置かれている環境をまず確認しておかないと、子供に負担がかかってしまいます。


自分の親がどのくらい協力してもらえそうなのか?


自分の考えが理解してもらえそうか?
全く手を借りずに、口も出させないようにするのか?

「土曜日はともかく、日曜まで預けるなんて、子供が落ち着かないから可愛そう。」と言われた時点で土日稼働のサービス業は選択肢から消えます。
「うちは人手が多いから日曜休んでも大丈夫だよ。」という、雇い主の神の言葉がない限りはNG。

そして事務職を受けに行き、「うちは事務員二人で回してるからね、急に休まれるのはちょっと…」
と言われ、これまた選択肢から消えます。

子供が小さうちはやりたいこととか、得意だとかではなく、とにかく子供への負担が一番少なく、親の手もなるべく煩わせず、職場環境がある程度、この状況に理解をしめしてくれる、会社を探さないと続きません。
いつまでも子供が小さい訳じゃないから!と自分に言い聞かせ。

でないと職を転々とするはめになります。
多少、賃金が少なくても、子供抱えて職探しばかりしてたら疲れます。

疲れすぎたら、子供に心配をかけてしまいます。

って、頑張ってるうちに月日は流れ、ここ数年はようやく少し落ち着いて来ましたよ~


これには、かなり私としては心を打たれるものがあって
「女は弱し、されど母は強し」だなと思うと同時に
ああ、本当になんかもっと世の中良い風にならないものなのかな、と強く思ったのでした。

やっぱり、母親である女性が働くにあたっては
働いている間、子供に関する負担を軽減させてあげるような社会的な取り組みは絶対必要だと思うのです。


また、
少子化、人口減少が危惧される今の日本にとっては、
次世代の担い手である子供を育てるというのは、間違いなく「国の重要事」そのものなのであって
それは家庭環境によって差が生じる物ではあってはならないと私は思っています。

子育てを「自助・共助・公助」でいうならば「公助(公で助け合うべきモノ)」以外のものではない、と私は思います。


母親である女性が、社会で活躍できる
「一億総活躍社会」(申し訳ないけどこのネーミングはダサいと思う)
を本気で国が目指すのであるのなら、
絶対に疎かにしてはいけない分野であると
そう私は強く考えています。